内容説明
“グレンデル”という伝説の巨人の名が付けられた基地の恐るべき正体と、そこに込められた暗い野望の姿が徐々に明らかになり、北極は風雲急を告げる。マットとその元妻ジェニファー、グレンデルに魅せられた科学者たち、新聞記者のクレイグ、ロシア海軍提督ペトコフ、デルタフォース、そして“生きているはずのない者たち”…。それぞれの人生と人類の未来を懸けた極寒の闘いは驚きのクライマックスを迎える―。冒険小説の新たな巨匠が企みの限りを尽くして描き出す怒涛のエンタテインメント。
著者等紹介
ロリンズ,ジェームズ[ロリンズ,ジェームズ] [Rollins,James]
1961年イリノイ州生まれ。ミズーリ大学で獣医学の博士号を取得後、カリフォルニア州サクラメントに移り開業。1998年頃から作家活動を始め、続々と作品を発表
遠藤宏昭[エンドウヒロアキ]
1952年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒、ブリティッシュ・コロンビア大学大学院修士修了。専攻は言語教育(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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SF・ホラー本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
absinthe
33
次から次へと登場する奇怪な生物たち。逃げ場のない空間で少しずつ犠牲者が増えていくのはお約束。最後もロリンズらしい終わりかた。よき者には幸せが、陰謀に手を染めたものは悲惨な最期を迎えるのだ。 absintheは、本書を読むまで超音速魚雷なる兵器を知らなかった。完全に架空の話だと思っていたらちゃんとサイエンス誌にも登場したことのある現代物理学の産物だったのだ。
いちろ(1969aMAN改め)
14
via_kindle。色々な物を詰め込んで、詰め込んで物語にしちゃた感がある?最後はえらく矛盾が感じられるが、どんなんだ。むー。シグマシリーズを読んで見るよ。2014/05/30
you123
13
良かった*\(^o^)/*...... 極上な冒険アクション映画をたて続けに2〜3本、熟観した満足感◎...... 装幀は実に寒そうだが、内容はスリリングな展開の連続に手に汗握るとは、まさにコレ◎......初ロリンズですが、クライブ・カッスラー好きには堪らない◎......そんなわけで『シグマフォース・シリーズ』未開拓なわたしは、なんて、シアワセモノ。*\(^o^)/* 2014/02/19
そばかす♪
12
3つのストーリーが別の場所、別の人物を主体に時を同じくして進んで行く。それがスピード感をつくり、科学的な説明がリアル感を増す。また人物描写も相変わらずきちんとしているため、なぜか悪役側のロシア提督に好感を持ってしまった。後半はグレンデル対策も分かり、未知の生物に対する怖さは減ったが、逆に人間そのものが最も恐ろしい生き物だろうと感じさせられた。子供は未来そのもの。出来過ぎくらいに上手く収まった。これから毎年、J・ロリンズの翻訳版が出るらしいので楽しみ。2013/12/11
ヴィオラ
9
たとえ1章分まるまる落ちてようが、何の違和感も無く読めてしまう(^▽^;)良くも悪くも、読みやすく分かりやすい。「氷島に眠る古代生物」目当てで買ったんだけど、案の定どんどん影が薄くなり…。個人的には冷戦絡みの話はとっぱらって、純粋にモンスターパニック的な話が読みたかったかなぁ…。「グレンデル」に反応するSF者には、ニーヴン他の「アヴァロン~」がおすすめ。2013/04/16
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