内容説明
「南極物語」「ビルマの竪琴」「子猫物語」―歴代興行記録を更新した元・フジテレビ映画部長兼プロデューサー奮戦記。
目次
1 ビバ・シネマ!ぼくの映画人生(プロローグ;名画座時代―掛け持ち、ビラ貼り、人世坐の青春;フジテレビの日々―アナウンサーから映画製作者へ ほか)
2 すばらしき映画の仲間(仲代達矢―初めての映画「御用金」現場で大事件!;勝新太郎―「変装して来たよ」とハワイから;石原裕次郎―「栄光への5000キロ」顛末記 ほか)
3 映画を支えるプロの職人たち(脚本;撮影/岡崎宏三、森田富士郎、宮川一夫、椎塚彰;照明 ほか)
4 テレビ局映画の軌跡
資料 テレビ各局製作映画リスト
著者等紹介
角谷優[カクタニマサル]
元・フジテレビ映画部長。映画黄金時代(昭和30年代前半)に、池袋の名画座・人世坐で働く。1961年、早稲田大学卒業後、フジテレビにアナウンサーとして入社。その後、テレビ局映画第1作「御用金」をはじめ、「南極物語」「ビルマの竪琴」「子猫物語」などをプロデュース。1987年から10年間、ロサンゼルスに赴任。FCE社長として、ハリウッド映画の企画開発も行った。退職後、ディズニー映画「南極物語」エグゼクティブ・プロデューサー、早大エクステンションセンター講師、武蔵大学客員教授等を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
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kinkin
68
テレビのプロデューサーだった著者が映画のプロデューサーとして活躍を始めた頃からの映画開拓史。映画を通して交友のあった多くの俳優や映画監督との思い出、映画を支えるプロの職人たちとその仕事の役割が綴られている。勝新太郎や石原裕次郎といった俳優の大物ぶりや黒澤明、市川崑といった映画監督としての厳しさ、映画のスタッフは知っていても具体的にどんな仕事をするのかを知ることが出来た。現在の映画と違い昔の映画というのはまさに手作りという言葉があてはまると感じた。2017/09/26
tkm66
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「テレビ局が映画を作る」と云う文化的な意義を改めて考えさせる一冊。2013/02/04