内容説明
金持ち栄えて、国破れる。日本は“野蛮な経済”にどこまで付き合うべきか。
目次
第1章 対立―「大企業」対「草の根」
第2章 貧困―1%の富める者たち
第3章 迷走―超インフレか大不況か
第4章 変質―牛耳られるワシントン
第5章 凋落―ユダヤ金融の秘密
第6章 分裂―アメリカを国家破産に追い込む人々
第7章 支配―ビッグ・データと超管理社会
著者等紹介
藤井厳喜[フジイゲンキ]
1952年、東京都生まれ。1977年、早稲田大学政治経済学部政治学科を卒業後、クレアモント大学大学院政治学修士号を取得。ハーバード大学政治学部大学院にて政治学博士課程修了。ハーバード大学国際問題研究所日米関係プログラム研究員・政治学部助手を経て帰国。現在は拓殖大学日本文化研究所客員教授、ケンブリッジ・フォーキャスト・グループ・オブ・ジャパン代表取締役、モンゴル国際経済商科大学客員教授、日米保守会議理事兼事務局長などを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Honey
2
5年前の発行。 アメリカの近現代の政治経済の流れがよく分かる1冊。 バカで野蛮なアメリカ経済を牛耳ってきた人たちの1番の被害者は、 アメリカの一般国民なのかも。。。 アメリカの大きな顔した一部勢力に、日本も世界も散々振り回されてきたけれど、アメリカ全体の実情をよく理解して、これからの時代に備えなければ。 なんとなく親米、なんとなく反米とかでなく、日本は日本らしさを大切にしていけば、道は開けるはず。 :20170525記2017/05/14
両
1
いまひとつ…ティーパーティについての解説などはおもしろいが、全体に作者の否定している陰謀論に陥りかかっているようにみえて信頼がおきづらい。もっと原典を示すべきではないか。2012/07/18
いもむし
0
グローバリズムの危険性をさらっと知るには良書だと思う。しかしながら最後らへんのフェイスブック等々の危険性についてはよくわからなかった。2012/09/16
きむロワイヤル
0
金融市場主義国家アメリカは必ずしも本当のアメリカの姿ではない?グローバルなアメリカとドメスティックなアメリカは違うものとよく言われる。金融市場主義アメリカの目指す「ワンワールド」はリーマン・ショック、ユーロ金融危機により、一先ず頓挫したが、FaceBooKによる、IT技術を使った新たな「ワンワールド」が姿を見せようとしている・・・・と、著者が最初に否定していたはずの陰謀論が結論となっていて?の部分のあるが、読み物としては結構面白い。題名と中身が合っていないので、読むまで内容が予想できなかったのが残念。2012/09/08
sasuke
0
「第7章 支配 ビッグ・データと超管理社会」がおもしろかった。フェイスブック(FB)が、最終的には金融を支配しようとしているということ、また、FBに参加しない企業は排除する形で、FB内で色々な小売業を発展させていくのではないか、つまりはFBによる産業の独占・世界支配のもくろみ。そのためには、世界中の人間がFBを利用することに利点を感じるしくみが必要。それに成功したつもりのようだけど、一部にはFB離れが見られるし・・・・。どうなんでしょうか、今後の展開が興味深い。2012/06/05