内容説明
十二月。NY、ラガーディア空港。ジャックは父親のトムが到着するのを待ちわびていた。ようやく父に最愛のジーアとヴィッキーを紹介できる。喜びを胸に父を出迎えたジャックだったが、再会もつかのま武装した二人組による銃乱射事件が発生、中央ターミナルは凄惨な殺戮の場と化す。突然襲った悲劇の渦中で、兄のトム・ジュニアと合流しともに事態に対処することとなったジャック。しかし判事でありながら問題を抱える兄は、やがてジャックに思いもかけない提案をもちかけてくるのだった…。
著者等紹介
ウィルスン,F.ポール[ウィルスン,F.ポール][Wilson,F.Paul]
1946年ニュージャージー生まれ。医師として働くかたわら小説を発表。81年に発表した『ザ・キープ』で一躍人気作家となる。SF、医学サスペンスなどの分野で精力的な活動を続けている
大瀧啓裕[オオタキケイスケ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アイゼナハ@灯れ松明の火
30
始末屋ジャックシリーズ、待望の最新刊!! しかし今回はのっけから胸の痛い展開にショックです。そして社会的地位こそ高いけれども、ジャックや父上とは似ても似つかない俗物の兄上登場。冒頭のショックな出来事のためか家族の絆にほだされたジャックは、4百年以上前にイエズス会士たちがバミューダ近海に沈めた『ゲフレタのリリタング』の引き揚げを手伝うハメになったものの…上巻ではまだ異界側からの接触はなし。ひしひしと嫌な予感を募らせつつ下巻へ!2012/01/09
Ribes triste
14
ジャックが家族との幸せな時間を過ごすはずが突然起きた悲劇と兄トムの登場。判事として社会的地位もあるのにダメダメ人間。父のために、兄の窮地を救うべく動くジャック。家族の問題が大き過ぎて、今回は異界要素は無しかと思いきや、きたきた。面白くなってきましたよ。2023/05/16
そら
8
冒頭からショッキングな出来事が発生し、しばし呆然。そりゃないよ~と思いながら読み続けると、どうにもならないダメ兄貴の登場。ジャックが可哀想に思えてならない。2018/10/06
眠る山猫屋
6
久々のジャック。ダメダメな兄さんに振り回されつつ、初の海外旅行へ(苦笑)なんか憎めないけど、かなり厄介なトム兄さん。 時折挿入される中世の物語になんだか惹かれる。不吉な予感に苛まれつつ、後半へサクサク進みます。あ、ジャック恒例の、真夜中のセントラルパーク危険なジョギングが観れなくて残念。2015/02/18
つるら@turulaJB
5
アドヴァーサリサイクル最新刊(2018現在)果たして続きはでるのか?2018/04/08