内容説明
1171年アイルランドのトゥリムラー。当地の王コナーはヘンリー二世統率の軍に城を占領された。そしてヘンリーは武功を立てた自軍騎士の息子三人の内の一人とコナーの娘を結婚させるよう要求した。それを聞いた娘のブリアンナは咄嗟の機転でこう返事をした。わたしを最も笑わせた贈り物を持参した者と結婚しましょうと。提言は受け入れられ息子たちは贈り物探しの旅に出た。だが結婚に無関心の長男リュックは城に残った。予想外の事態に戸惑ったブリアンナだがリュックには不思議な魅力が…。
著者等紹介
デラクロワ,クレア[デラクロワ,クレア][Delacroix,Claire]
1993年『汚れなき薔薇』(ハーレクイン・ヒストリカル)でデビュー。歴史学の学位を持ち、その該博な知識を駆使した中世舞台の作品には定評がある。現在三つの筆名を使い分け、クレア・デラクロワではヒストリカル、クレア・クロスではコンテンポラリー、デボラ・クークではパラノーマルを執筆している。発表作品は四十作を超えている
文月郁[フミズキイク]
英米文学翻訳家。日本女子大卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たまきら
21
ヘンリー二世時代のアイルランドが舞台です。当時の服や食べ物、「騎士」が遠征先で行う非人道的な行為が描写されていて、戦争の恐ろしさや戦国時代に弱者であることの辛さがひしひしと伝わってきます。とはいえロマンスですからほっこりしたお話なんですけどね。2021/08/23
☆ひとこぶラクダちゃん☆
4
美しいヒロインが『旅に出て、私を笑わせる贈り物を持って来て下さい。1番長く1番高らかに私を笑わせてくれた方と結婚します』という、女性なら誰でも夢見る様な言葉ですが、ヒロインを取り巻く悲しみや試練が沢山降りかかります。続きが出れば読みたいお話。2019/07/11
くろうさぎ
4
王に仕える貪欲で残酷な騎士の三人の息子のシリーズらしい。デラクロワってちょっと変わってるよね・・・・。結婚するつもりの全然なかったヒーロー。競争に加わる気も全然なかったのに、ヒロインにすぐメロメロになっちゃっいましたね~~!侍女にはちょっと驚きでした。2011/09/22
rokoroko
2
ヒーローがかわゆくてよかった。ちょっと読みながら集中できなくて、困った。スピンオフも読めないかも~2012/08/08
まみ子
2
おとぎ話風の流れで、でも少し捻りが入ってて面白かった。次男の話が気になる終わり方で次を読ませるのがうまい。2012/06/07