イスラム飲酒紀行

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イスラム飲酒紀行

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  • サイズ B6判/ページ数 311p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784594064365
  • NDC分類 292.6
  • Cコード C0095

内容説明

ブーハ、アニス酒、ベルベルウイスキー、イランの「ドブロク」、ラク、シャハバ・ワイン、アラク…etc.酒を禁じるイスラム圏でも、これだけの地酒が存在する―イスラム圏における飲酒事情を描いた“爆笑”ルポルタージュ。

目次

ドーハの悲劇・飲酒篇 序章にかえて―カタール・ドーハ
第1章 紛争地帯で酒を求めて―パキスタンからアフガニスタンへ
第2章 酔っ払い砂漠のオアシス―チュニジア
第3章 秘密警察と酒とチョウザメ―イラン
第4章 「モザイク国家」でも飲めない!?―マレーシア
第5章 イスタンブールのゴールデン街―トルコ・イスタンブール
第6章 ムスリムの造る幻の銘酒を求めて―シリア
第7章 認められない国で認められない酒を飲む―ソマリランド(ソマリア北部)
第8章 ハッピーランドの大いなる謎―バングラデシュ

著者等紹介

高野秀行[タカノヒデユキ]
1966年、東京都八王子市生まれ。辺境作家。早稲田大学探検部在籍時に執筆した『幻獣ムベンベを追え』でデビュー。1992年から’93年にタイ国立チェンマイ大学日本語科で、2008年から’09年に上智大学外国語学部(「東南アジア文化論」)でそれぞれ講師を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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buchipanda3

110
酒がないと生きていけない著者と原則飲酒が禁じられているイスラム社会という禁断?!の組み合わせの酒文化探訪エッセイ。いやあ面白くて笑いっぱなしだった。酒の入手が困難という中で、ただ飲みたい一心でギリギリの線まで踏み込み、ちゃっかりと酒まで辿り着くところが流石。しかもこっそり一人で飲むのではなく、現地の人たちとワイガヤで愉しみながら飲むのだ。怪しげな人物もいっぱい登場。でもみんな人間味に溢れている。特にイランの親切で短気な老人のオチがいい。著者の酒飲みとして腹を割って話す姿に国境も文化の違いも無いと思えた。2020/11/21

ゆいまある

97
アルコール依存症である高野さんが、酒を禁じている国に行くとどうなるかという興味深いルポルタージュ。酒が切れるとだるくなり、何も手に付かずイライラするので、偶然隣に座った見知らぬ人にまで酒が手に入らないか訊ねる。売春(勿論非合法)を斡旋する店には酒があることが多いので、女性に興味がなくても娼館を訪ねる。但し、ソマリランドなどカート(国際的に向精神薬に指定されている)がある国ではそれを使うので飲酒しなくてもいい。根っからの依存症である。本来協調性があるのに酒の事になると友人をも巻き込む。酒恐るべし。2019/03/15

Rin

77
【図書館】イスラム国は飲酒は罪。そんな国へアルコール依存症一歩手前の著者が向かう。頭のなかはお酒でいっぱい。常にお酒の気配を求めて、いかにして入手するかを必死に考えている。決して諦めない、そのためには言葉の通じない人とのコミュニケーションだってこなせちゃう。現地の人と楽しくお酒を飲み交わす。苛立ちもお酒があればすっとたち消える。それでも色んな発見も。現地の人の優しさやおおらかさも、生活もしっかり伝わってきた。面白おかしく読みながら、写真を眺めて想像する。そんな読書タイムでした。2017/06/17

アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯

68
イスラム教では禁止されている飲酒。とはいえ、どこの世界でも裏道はあり。ノンフィクション作家高野秀行さんが、イスラム圏でお酒を求めて右往左往する様子だけでもおもしろいのだけれど、それと同時にお酒を通して、ニュースで報道されないイスラム圏の生の顔、普通の庶民の生活が垣間見えたようで読んでいて楽しい。ウーゾを飲んでみたい。高野さんご本人は「アル中一歩手前」とおっしゃっているけれど、すでに立派なアル中だと思います。2016/07/07

ネギっ子gen

65
【タブーを暴きたいわけじゃない。酒が飲みたいだけだ!】“アル中じゃないかと中傷”される「誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをやり、それを面白おかしく書く」ことを信条とする辺境作家が、酒を禁じるイスラム圏における飲酒事情を描いたルポルタージュ。カラー写真多数。2011年刊。<一般にパキスタンでは飲酒は禁じられているが、闇で売っているところもあるし、許可証を得れば合法的に飲めるという。「医者の診断書があれば飲めるんだ。『この病気の治療にはアルコールが必要だ』ってね」>と。いったいどんな病気なのか……⇒2024/11/22

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