内容説明
“トライアングル”―三角形の腫れ物に体を冒された人間が、つぎつぎと凄惨な大量殺人を起こしていた。いったい、なぜ?鍵となる男のもとへ急行したCIA局員を待ち受ける、恐怖の地獄図。腫瘍の謎に立ちむかう若き女性疫学者。そして、ここにまたひとり、体内に“トライアングル”の侵略を受けた男がいた…微細なディテール、息を継がせぬ予想外の展開、そして巨大なヴィジョンで、読者もプロ作家も絶賛。ファン待望の、サイエンティフィック・サスペンス・ホラー大作。
著者等紹介
シグラー,スコット[シグラー,スコット][Sigler,Scott]
アメリカ・ミシガン州生まれ。スポーツ記者、ソフトウェア会社の販売責任者、ギターのセールス等さまざまな職業を経験し、ロックバンドにも参加したのち、ゲーム小説で作家デビュー。長編“EarthCore”を、世界初の試みとしてポッドキャストのみで発売し、カルト的な人気を博す
夏来健次[ナツキケンジ]
1954年新潟県生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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SF・ホラー本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tom
10
なかなか上手い作りのホラー。でも、この著者の本は、これだけらしい。この類の本は、よほどヒットして、続巻が出版されないと、本の紙の中に埋もれてしまって、日の目を見ることもないのです。読み終えて、作者のことも翻訳者のことも出版社のことにも気の毒になってしまったのです。2017/01/25
うさっち
10
CIA局員、女性疫学者、<トライアングル>感染者、3人の視点で物語は進むが後半は1人の感染者がメイン。この感染者がとにかく凄かった。描写はグロいし痛そうで、なんとなく「寄生獣」を思い出してしまいました。身体が痒くなり虫刺されと思っていたら感染してたなんて怖すぎるわ。2014/07/03
いいほんさがそ@蔵書の再整理中【0.00%完了】
9
*ホラー・上下巻感想*ラジオ番組の電話受付にまたもや『家族を皆殺しにした…』と犯人自ら、電話が掛って来た…。そうなのだ!いま余りにも衝動的な殺人事件が頻発していた…。だが…誰も知らなかった…事件の裏には、おぞましい真実が潜んでいたことを…!?――頻発する謎の衝動的な殺人事件…。事件の重大性を隠匿し秘密裏に事件解決に乗り出す、大統領の直轄組織CIA…。 ⇒続き2013/12/14
詩歌
8
ウイルスが! とかゾンビが! となると罹患した本人に、カメラは密着しないものです。時が残されていないから。でもそこに生があるんだ。3部作。2014/05/08
tom
4
後書きによれば、この本は「ハード・サイエンス・ホラー」なのだそうだ。こんなに痛い本は珍しい。物語としては、とても上級だと思う。ひょっとすると、今年の「このミス」にランキングされるかも。続編がとても楽しみ。2011/05/15