内容説明
19世紀初頭のロンドン。スパイ養成機関“マーリンズ・アカデミー”の優秀生徒であるシエナに重大任務が与えられる―敵国の内通者を突き止め、盗まれた重要書類を取り戻すのだ。犯人は(黄金ブッククラブ)という書籍収集家のグループに属している貴族らしい。そこでシエナは高級娼婦を装いクラブに接近する。中でも経歴上疑わしいのはカートランド伯爵だが、実際に会った彼は抜群の剣技と馬術の持ち主、おまけに罪深いほどセクシーで…。若き戦乙女たちの活躍を描く“マーリンズ・アカデミー”シリーズ第一弾。
著者等紹介
ピケンズ,アンドレア[ピケンズ,アンドレア][Pickens,Andrea]
エール大学を卒業後、雑誌社勤務を経て作家に転身。ピケンズ名義のほかカーラ・エリオット名義でもヒストリカル・ロマンスを発表、すでに著書は15冊に及ぶ。ニューヨーク市在住
伊勢由比子[イセユイコ]
東京女子大学文理学部卒業。出版社の編集長として数多くの翻訳物に携わる。翻訳講座の講師も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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nemuro
46
『知りすぎた男』(G・K・チェスタトン)に続く“しりとり読書”129冊目。ここで“しりとり読書”を終えるのもどうかと思い最後まで読み切った。調べてみたら2011年12月「札幌弘栄堂書店パセオ西店」にて表紙写真のインパクトに惹かれ、いわゆる“ジャケ買い”。「訳者あとがき」によれば「日本初登場の作家のヒストリカル・ロマンス。19世紀初め、ナポレオン戦争が繰り広げられている頃。女スパイを主役にした三部作の一作目」。たまたま、私は展開についていけないまま終えてしまったが、まあ単なる個人的な好みの問題かもしれない。2025/03/29
アネム
7
★★☆☆☆ う~ん…話しにのめり込めなくて、流し読み。2017/09/27
黒崎ディートリッヒ
6
19世紀イギリス。スパイ養成学校<マーリンズ・アカデミー>の優等生、シエナに国家機密文書を盗んだ敵国の内通者を探す、という重大な任務が与えられる。犯人と思われるのは<黄金ブッククラブ>に属する貴族、カートランド伯爵で?! ヒストリカル・ロマンス。スパイ養成学校とか、戦うヒロインとか俺にとっては好きなキーワード満載の作品だったので読んでみました。ヒロインのシエナが高級娼婦のふりをして、ヒーロー、カートランド伯爵に近づき捕えるつもりだったのが・・・・彼に囚われてしまった(違う意味で)という展開が面白かった。2014/11/21
romance_holic
4
底辺の暮らしから、美貌や才気をみとめられて救い上げられたヒロインたち。スパイとしての多分野に及ぶ厳しい訓練を養成機関で受けます。ヒロインの印象は、大胆さ、そしてハングリー精神、養成機関への忠誠心かな。初任務の対象者のひとりがヒーロー。対外的には、戦地での不名誉な事態で対面を失い、氷のような仮面をかぶっていますが…。 ヒロインと共に裏切り者をあぶりだすわくわく感と、疑惑を抱えたまま彼へ気持ちが傾いていく心の揺れ、読んでいてとても楽しめました。タイトルから連想するほど血なまぐさいシーンはなかったです。2011/01/25
ライム
2
シエナが黄金ブッククラブのメンバーの前に華々しく登場した辺りは、手に入れる為に競う甲斐のある謎の女、という感じがしましたが、シエナが仕掛けるゲームが単調な為か、中盤ちょっとペースダウン。でも楽しんで読みました。次のシャノンの相手は新しく登場するのかな?何となくオルロフじゃない気がする。オルロフは最後のソフィアまで引っ張ってくれたら面白いかも?2011/02/19