内容説明
実は孤立死が問題なのではなく、孤立化している生活スタイルに問題がある。ベストセラー「遺品整理屋は見た!」著者が語る、決して他人事ではない現実。全国の講演会で大反響のテーマを完全書籍化。
目次
第1章 孤立死(気づいてもらえない死)
第2章 日本人が孤立化する原因と警告
第3章 若年孤立死の実態と将来
第4章 孤立死現場で起こるさまざまな問題
第5章 大家さんへの警告!!
第6章 孤立と本当の“おひとりさま”は違う
著者等紹介
吉田太一[ヨシダタイチ]
キーパーズ有限会社代表取締役、吉田物流株式会社代表取締役。1964年大阪市生まれ。日本料理の板前を経て佐川急便に5年間勤務後、28歳で軽トラックから一人で引越運送業を始める。以後、日本初の「ひっこしやさんのリサイクルショップ」を開業。2002年、遺品整理のサポートに対する必要性を感じ、「天国へのお引っ越し」をキャッチフレーズとした日本初の遺品整理専門会社「キーパーズ」を設立。遺品整理業をビジネスモデルとして確立させたことでマスコミから注目を浴び、現在でも取材の申し込みは引きも切らない(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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涼
12
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2018/09/post-fdb8.html2018/09/01
フクミミ
10
ページに時おり現れる現場の写真のリアルにビビる!後期高齢者が4人に一人・・とか言われてる近い将来、OO人に一人が孤立死と数字になって発表されそうな予感。誰にでも可能性のある話。会社以外の人間関係をあまり持たないダンナを残しては先に死ねない。2016/08/22
牧神の午後
9
「遺品整理屋は見た」の人。筆者も後書きに書いているように生々しいノンフィクションドラマを期待すると、肩透かしにあう。孤立死の後の迷惑が生々しくって(借り家だと大家さんにも迷惑をかけて)、もしそうなるの嫌だったら、どんなことに心がけないといけないのか、社会的に支援できることはないのか、といった提言。数多の現場を経験し、さらにその後のゴタゴタも見てきた筆者の言葉は本当に重い。最後に孤立死リスクのチェックリストがあるんだけど、あまりに該当項目が多くて嗤える。2015/04/25
erie
6
割と柔らかい本であり、筆者の経験や主観に基づく記述も多かった(女性は社交的で、結論のない話をいつまでもできてとか)。まあしかし膨大な事例を見てきた専門家の書いたものとして一読の価値はあるだろうし、幅広い層を想定しているのだろうなとも思う。とりあえず働いているだけマシなのだろうか…。関連してこの本以外に少し調べたが、海外で命を落とした場合空輸費用がかかるらしい。一応repatriation of remainという保険に入っているが、事実上、老いた親に英語で手続きができるとも思えないんだよな。2018/10/26
銀雪
5
本の字が大きかったことに少し驚いた、と同時に、あぁ、これは高齢になる人を読者として想定しているからなんだなぁ……と納得。著者の本は、冊数を重ねるごとにより実用的なものになっている気がする。そして、どれもだいたい内容は共通しているけれど、絶対に何かしら新たな内容を知ることができるのが嬉しい。漫画の合間に写真があったのは衝撃的だった。初期のオタク世代にも孤立死が多いことや、若者の孤立死に対する考え方が印象的。そして著者は、『オタクの逝き方』にも協力していたなんて。「社会から孤立しない人材」も参考になりそう。2013/01/08