扶桑社新書<br> 「若者はかわいそう」論のウソ―データで暴く「雇用不安」の正体

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扶桑社新書
「若者はかわいそう」論のウソ―データで暴く「雇用不安」の正体

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  • サイズ 新書判/ページ数 285p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784594062163
  • NDC分類 367.6
  • Cコード C0295

内容説明

就職難・派遣叩き・ロスジェネ・貧困etc.はやりの俗説は間違いだらけ!『エンゼルバンク』のモデルとなった雇用のカリスマが解決策を大胆に提言する。

目次

第1章 「若者かわいそう」ベストセラーを論駁する(論駁1『ワーキングプア』(門倉貴史著)
論駁2『仕事のなかの曖昧な不安』(玄田有史著) ほか)
第2章 流布された「怪しいデータ」を検証する(「貧困率」をめぐるOECDのミスリード;多発するトンデモ「若者かわいそう数字」 ほか)
第3章 対談・教育と雇用の現場から(vs私立4大学キャリアセンター職員―就活の最前線に立つ4人に聞く、就職氷河の本当の理由;vs鈴木寛参議院議員(文部科学副大臣)―文部科学行政のキーマンに聞く、大学問題への処方箋 ほか)
第4章 問題の本丸は何か?3つの地殻変動をどう吸収するか(80年代と現在の間にある3つの断裂;地殻変動に対応するための暴論)
最終章 錯綜した社会問題に解を!(vs湯浅誠・反貧困ネットワーク事務局長)

著者等紹介

海老原嗣生[エビハラツグオ]
1964年生まれ。大手メーカーを経て、リクルート人材センター(現リクルートエージェント)に入社。新規事業企画や人事制度設計などに携わった後、リクルートワークス研究所へ出向、研究機関誌『Works』の編集長に。専門は人材マネジメント、経営マネジメント論など。2008年にHRコンサルティング会社「ニッチモ」を立ち上げ、代表取締役に就任。また、リクルートエージェント社のフェローとして、同社発行の人事・経営誌『HRmics』の編集長を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

absinthe

168
表題の通り統計に基づいたとされる嘘を暴く。中高年が職場に張り付いて若者が正規雇用につけなくなった、等とする通俗説が誤っていることを統計で解説。しかしながら、著者の意図はほかにあった。実は現在それ以上の問題が起こりつつある。採用活動が古いままで、新しい産業構造についていけなくなったため、職場と労働者のミスマッチが起こっている。ホワイトカラー偏重の採用は職能が高いのに対人スキルが低い人を締め出してしまっている。「若者がかわいそう」という誤った思い込みが本当の問題を覆い隠しているという。2021/05/04

mitei

41
データの見方など色々な批判がよくあるが、私はこの本は確からしいと思う。でも団塊の世代などに比べると明らかに不利な状態になっているように感じられる。2011/09/24

doi

16
(図書館)内容が濃く、数値が多く論理的! 内容が充実しているが故に、全然覚えられなかった。ただ相当おもしろい本です!【まとめ】「若者はかわいそう」論のトリックは、3パターンある。[1]でっち上げ、飛躍、データの取り方、世間の誤解など。[2]データの使い方や隠し方がうまい。たとえば母数を減らしたり、正規雇用者が増えているのにも関わらず「非正規が増えている」とだけ述べたり等。あとは労働者が減ってるのは大卒が増えているからなので良い点でもあるのにそれを隠したり、とか。[3]いつの時代にも言えることを言っている。2016/01/20

takuchan

8
“若者はかわいそう”なんて言ってる場合じゃない。もっと大変な変化が社会の奥底で起きているのだ。/データを鵜呑みにせず「分母隠し」や「都合のいい数字だけをピックアップ」していないかという視点はとても参考になった。対談が中途半端に終わっているのが残念。2013/02/13

柏葉

8
珍しく新書などを手に取ってみたり。一~二章は「若者はかわいそう」論を流行らせた本3冊やニュースなどへの反駁。三章は対談。四章が解決策の主張。最終章は対談。一章はベストセラー本3冊への論駁なので、対象となる本を読んでからの方が理解できそう。一~二章は「こうなっているからデータを鵜呑みにしちゃ駄目ですよ!」って感じの解説なんだけど、筆者にも騙されている気がする。四章が勢いがあって面白かった。期間限定の外国人労働者の受け入れ等は夢物語だと思うが。本の内容より、本に対する色んな人の感想を見ている方が面白いかも。2011/10/15

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