内容説明
谷間に住む不幸な若者。彼は、まだ見ぬ世界をもとめて必死で山の頂きへと登り、そこで不思議な老人に出会う。老人が教えてくれたのは、「山と谷の対処法」―仕事と人生における良い時期と悪い時期を思いどおりに操るスキルだった!世界的超ベストセラー『チーズはどこへ消えた?』のスペンサー・ジョンソンが贈る、新たな人生の指針。
著者等紹介
ジョンソン,スペンサー[ジョンソン,スペンサー][Johnson,Spencer]
心理学の学位を取得後、医師となる。さまざまな大学や研究機関の顧問をつとめ、功績が認められてハーバード・ビジネス・スクールの名誉会員
門田美鈴[カドタミスズ]
翻訳家・フリーライター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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魚京童!
32
世界は変えられないが、自分は変えることができる。自分が変わった結果、世界が変わったら、満足なのだろうか。自分の安定を求めて、山を登り、高みから眺め、そして何をするのだろうか。高みに立てないひがみなのだろうか。流れがある。波がある。その向こうを目指すのはなぜなのだろうか。低いときには高みを伺い、高いときにはさらに高みへ。安定した生活のためなのだろうか。ディストピアにしか見えない。では私にしたいことがあるのだろうか。同じ視線で物事を考えてるけど、それが間違っているのかもしれない。切り分けるべきだ。困難は分割だ2023/02/14
空のかなた
28
すっと短時間で読み終わる。心理学を学び医師でもある著者は、平易な言葉で、道を説く。一度読んで終わりではなく、仕事や人生で迷いや哀しみに陥り、どうして自分だけがこんな目に合うのだろうと思い始めたら、また手に取り読むことで、血や肉となる内容だと思う。簡易な哲学書に見えるが、こんなことは当たり前、と割りきって二度と目を通さないと、勿体ない一冊です。2019/05/11
ロクシェ
26
評価【◎゚】逆境と順境に対する見方を一変させる本。『チーズはどこへ消えた?』も良かったが、本書はさらに良かった。今の自分が谷(逆境)にいると感じている人にこそ、刺さる内容だと思う。スペンサー・ジョンソン氏の著書を読むのはこれで3冊目だが、誰にでも当てはまることを分かりやすく物語形式にしたうえで、「自分ごと」として感じさせるのが抜群に上手い。しかも読むたびに自分ごととして連想するポイントが変わってくる、奥深いストーリーテラーだと感じた。🧀、🍎、⛰など、視覚的にも印象に残りやすい「書きつけ」がクセになる。2024/02/05
uD
23
『チーズはどこへ消えた?』の著者が「人生の山と谷」について書いた物語。 現実の浮き沈みと自己の内面における山谷に関して、持つべき考え方を指南してくれます。 ◆谷と山は繋がっている ◆山→持っているものに感謝するとき。谷→失ったものを求めるとき ◆谷の苦しみは目を背けてきた真実に気づかせてくれる ◆谷とは恐怖心 『チーズ』との共通キーワードは“恐怖”です。「恐怖がなければ何をするだろう…?」 自分の行く手を阻むのはいつも、自分自身(あるいは近しい人)の恐怖心から生まれるのもしれません。現状維持が心地いいと…2019/01/04
tonnura007
21
谷に住む若者が山に登り、そこに住む老人出会い、人生の順境と逆境に対する山と谷の対処法について、老人に説いてもらい自分なりに解釈して乗り越えていく。 山にいる時も谷にいる時も心の持ちようや振舞いが大事ということがよくわかる。ただし、前著である「チーズ」と比べると、心に響く部分や実践しようと思える部分は少ないように感じた。2024/02/01