内容説明
外科医から島医者に転身して7年。ヤマネコの棲む南の島・西表には、離島医療のマイナスイメージを超える「やりがい」と、想定外の面白さあふれる生活があった。医療の原点がここにある。
目次
第1章 島医者への道
第2章 そして離島医療の最前線へ
第3章 絶海の孤島で最善を尽くす
第4章 ボクの“記憶のカルテ”から
第5章 “ハッ見”多い島医者生活
第6章 理想と現実のはざまで
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あゆみらい
7
岡田豊先生の離島診療録。島に住み、島になじみ、24時間診療を行う姿を尊敬します。島民だけでなく、観光客も来るので、ケガが多いとか。大変!「小児科専門医をお願いします!」という関東からの観光客。ここは西表島。非常識さにあきれました。医者は一人しかいませんよ!脳梗塞の緊急搬送、台風のすごさ、停電。離島診療の大変さを知りました。まだ診療していらっしゃるのでしょうか。2015/09/23
三色かじ香
5
離島医療のことを知れたし、それ以前に私は町医者のことを何も理解していなかったということをひしひしと感じました。紹介状を書くべきかここで診るべきかの判断をするのにも、様々な要素が絡んでいることを知りました。町医者は、風邪ですね、としか言っていないような気がしていたけれど、もっと詳しいところまで頭にあって薬を処方してくれていたんだな。2020/07/11
じむくろうち
1
高校生の時にこういう本を読んでいたら自分も医師を志したのではないかと 思う。親には医学部を勧められたが、反発して違う道を歩んだ。島医者はほとんど休みがなくて大変だと思う。Dr.コトー診療所も良いドラマだったが、島医者の日常はとても忙しいことは描かれてなかった。それに、コトーはスーパードクターすぎたかな。越冬隊の医療隊員として1年ちょっと南極にいたらしいが、その体験談も読みたい。2016/05/03
かしわもち
1
恩師の書いた本ということで即購入。医療の現状、問題点、これからの展望、さらにやりがいや筆者の人柄が伝わった。家庭医療そのものの魅力も伝わったが、何より筆者の生き方に憧れを感じた。私も、自分らしく楽しい人生を歩むために、興味ある環境へ飛び込む勇気を持ちたい。2012/06/02