扶桑社ミステリー
この世界、そして花火

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  • サイズ 文庫判/ページ数 302p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784594059170
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

マーティが帰ってきた。母と妹のもとへ。双子の兄妹であるマーティとキャロルには、幼い日の鮮烈な記憶があった。4歳の誕生日、父がショットガンで愛人の亭主の頭を吹き飛ばし、とばっちりで母も散弾を食らったのだ。マーティとキャロルは、そのあまりのおかさしに笑い転げた―それ以降、2人は特別の関係で生きてきた。そして、いま…暗黒小説の真髄を見せつけ、映画化された表題作をはじめ、最初期から死後発掘された遺稿まで、ノワールの帝王トンプスンの中短編を集めた、本邦初の作品集。

著者等紹介

トンプスン,ジム[トンプスン,ジム][Thompson,Jim]
1906年生まれ。職業を転々としながら作家活動をつづけ、42年に初長編を出版。49年に犯罪小説に転じ、その後、ペイパーバック・オリジナルを書きとばす。50年代なかば、S・キューブリックの映画製作にかかわる。小説が斜陽となると、TV脚本にも従事。作品がすべて絶版の状態で、77年に死去。その後、ようやく作品の再評価がはじまった

三川基好[ミカワキヨシ]
1950‐2007年(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ノコギリマン

28
タイトルがチョー秀逸な表題作を含む中短編集。いろんなパターンの作品があって、トンプスンの引き出しの多さに感動。そして『この世界、そして花火』はいつものごとく“健全ナル悪ノススメ”になっていて、もう読んでるのか読まされているのか分からなくなったくらいに没頭しました。堪能。2016/06/15

ポルコ

15
初めて読むジム・トンプスンの短編集。自伝的小説「酒びたりの自画像」と、ホラーチックなハードボイルドノワール風小説「永遠にふたりで」以外はなかなかの難解作品。でもいつも通りの味わい深い文体は楽しめる。2024/04/28

タナー

6
ノワールの帝王、ジム・トンプスンの、最初期から死後発掘された遺稿までを集めた中短編集。短編とはいえ、スゴい。短い物語の中にも、しっかりトンプスンらしさが発揮されている。印象に残ったのは『深夜の薄明』と、表題作でもある『この世界、そして花火』。それらを編集して、それぞれがひとつの長編として発表されていたら、またそれはそれでスゴいなぁと思わせる作品になっていたことだろう。トンプスン作品を翻訳し続けていた三川基好氏も既に他界してしまっているので、未訳の作品が日本で読める日はもうこないのだろうか....。残念だ。2014/07/01

GO-FEET

5
「酒びたりの自画像」、こういう自伝的な作品も気になるねぇ…… ★★★☆2018/06/29

訃報

5
文体に中毒性あるのよなあ…。最高にかっこいいタイトル・あらすじの表題作より、『深夜の薄明』の方が面白かったが…未完…未完かあ…2015/07/15

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