内容説明
20世紀初頭―英国ではヴィクトリア女王の治世が終わり、清新な空気につつまれていた。そんな時代にあって、かつては名門で鳴らしたデラヴェネル家は、800年の歴史を有する貿易会社の経営権を奪われ、いまは没落した境遇に甘んじていた。その嫡男エドワードは、強いカリスマ性をそなえた美しい若者だ。北海に臨む故郷で母や弟妹たちと過ごしていた彼に、突然の悲報がもたらされる。父と弟が、出張先のイタリアで火災に遭い、死んだというのだ…この日を境に、エドワードの運命は激変する。
著者等紹介
ブラッドフォード,バーバラ・T.[ブラッドフォード,バーバラT.][Bradford,Barbara Taylor]
1933年、イギリス、ヨークシャー生まれ。雑誌編集者やコラムニストとして活躍した後、1979年に『女資産家』(扶桑社ロマンス)を発表し、一躍世界的なベストセラー作家となる
岡真知子[オカマチコ]
神戸大学文学部英米文学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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黒崎ディートリッヒ
5
ヴィクトリア朝時代が終わったばかりの20世紀イギリス。かつては名門だった貿易会社の子息エドワードは美青年にして、強いカリスマ性を持った若者。そんな彼の運命は、父と弟の突然死によって急変する!! ヒストリカル・ロマンス。やっぱりロマンス小説で20世紀が舞台の作品はどこか貴重な気がします。で、ロマンスなのですが上巻の本作はエドワードと義兄弟の青年ネヴィルとの友情がメインな感じでした。もちろん女性たちとの恋愛も書かれています。ダブルヒロインですね。 兎に角、本作、上巻は普通のヒストリカル小説な感じでした。2014/10/28
遊未
3
薔薇戦争を二十世紀初頭のイギリスに移し、一族が世界的な貿易会社の支配権を争う物語。主人公はシェイクスピアで有名なリチャード三世ではなく、その長兄エドワード四世。えっ、エドワード四世って欧米ではそんなに人気があるのかと驚きました。興味は歴史上は戦いで次々戦死するのにどう退場させるのかな?と。火事や事故死ですが、歴史上のヘンリー六世妃マーガレットが仕組んでいました。下巻へ。2023/12/02
海野藻屑
1
エドワードを巡る女性たちの葛藤は下巻からかな。彼の誠実さを問われそう。2017/07/02
サム
0
なんなんだ・・・彼は!2011/07/11