内容説明
ロンドンの街を見下ろす建築中の高層ホテル。その最上階で、ある集団心理カウンセリングが開かれる。参加者はジャーナリスト、テニスコーチ、広告マン、弁護士ら男女7人。しかし、みな必ずしも自発的に参加したわけではない。ではなぜ、彼らはここに集められたのか?カウンセリングの意図に疑いが生じるなか、エレベーターが停止していることが発覚。ペントハウスは完全な密室となった。そして不可解な暴力が参加者を襲う―。
著者等紹介
バニスター,ジョー[バニスター,ジョー] [Bannister,Jo]
イギリス北アイルランドの地元紙“County Down Spectator”の編集者を務めた後、1988年より専業作家に。“Castlemere”、“Brodie Farrell”などのシリーズものを中心に、長編ミステリーを精力的に発表している。北アイルランド在住
塩川優[シオカワマサル]
神奈川県生れ。早稲田大学卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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みみずく
10
高層ホテルから脱出する話なのかと早合点して読み始めたら、全く違った。集団心理カウンセリングに集まった7人は自発的に参加したのではなく、なにか意図があって参加するように仕向けられていたことがわかる。人物の印象が物語が進むにつれて変わって行くところは面白かったのだが、話題の中心人物の話を無理矢理ミステリに仕立てようとしている感じだった。2014/04/27
けいちゃっぷ
8
建築中のホテルの最上階で開催された集団心理カウンセリング。 下との移動手段はエレベーターのみだが工事業者が週末でスイッチを切って帰ってしまい、つまり都会に出現したクローズドサークル。 参加者7名は全くばらばらに参加したはずだったが、ある人物に対して共通点があることが発覚した・・・。 ホテル内の密室というのは面白いが、そこまでやるほどの動機かなとツッコミたくなるほど犯人の狂気ぶりが恐ろしい。 429ページ 2015/11/13
あっこ
5
建築中の高層ホテルの最上階に取り残された登場人物たち。一見関係ないと思われた彼らに、次第につながりが見えてきて……と、話の筋は面白いのに、全然関係ない浮浪児が出てきたり、ミステリーとしては消化不良な感じ??2021/10/10
にゃー
1
これはまさかの当たり。ドタバタホラーコメディ?名探偵不在の金田一少年?ミステリとしてのカタルシスはないけど読んでて面白い。満足。2014/06/23