内容説明
自閉症児と元不登校児たちがチームを組んで、ともにボールをつないでいく―。80人の部員と8人の顧問団が織りなす感動のノンフィクション。
目次
第1章 「混合教育」とラグビー
第2章 武蔵野東ラグビー部の輪郭
第3章 愛すべき個性たち
第4章 歩み―成長物語
第5章 チームを支える若きコーチ陣
第6章 教師に完璧はない
第7章 ラグビー部四季折々
第8章 鷲の巣 懐古―人間的土台づくり
著者等紹介
大元よしき[タイゲンヨシキ]
1962年生まれ。スポーツライター、歴史ライター。東洋大学卒業。保善高校からラグビーを始め、2・3年時に全国大会に出場。大学卒業後も東急ストア、ミノルタを通じて17年にわたって現役でプレーした。ポジションはフッカー(背番号2)。現在、株式会社パッションキッズ代表取締役として、スポーツ専門出版サイト「イーブック・アスリート」を運営。ラグビー元日本代表・上田昭夫氏とのマッチ形式のラグビーコラム「Rugby Navigate(ラグビーナビゲート)」を執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
J.T.
2
自閉症児と健常児をひとつのチームとして結成している武蔵野東技能高等専修学校のラグビー部の話。自分は自閉症児がスポーツを通して、どのように外部とのコミュニケーションを獲得していくのかを、知りたかったのだが、そこはそんなに詳しくは無かった。この本はどちらかというと、ラグビー部を率いている教師の教育方針、姿勢についての本だったので、読み始めの趣旨が違ったが、それでも読んでいると胸が熱くなった。不登校児や自閉症児の社会での居場所を見つける為のラグビー部なのだ。2014/06/19
ヨッシー49
1
自閉症と不登校を経験した高校生が、ラグビーを通じて成長していく様子に感動をおぼえました。「One for all Only」
姫
0
若い時に失敗した。ラグビー選手としても大成しなかった。人にたくさん迷惑を掛けた。自分に何度も負けた。だから天宮先生は人を育てることができているのだと思いました。本書の数々のエピソード を読んで、今までの自分、今の自分、これからの自分について深く考えさせられました。世のため人のために働く。どんな形であれ、その意識は常に持って日々を生きることはとても大切だと思います。そしてラグビーには無限の可能性があるのだとも。2012/09/06
鼻毛カッター
0
教育面を強調しすぎ、ポジティブなことばかり書かれていて、胡散臭い(「なんでも直る!」)健康食品か、新興宗教の教祖の宣伝みたいになってる…というか、この本ヒモ付きの宣伝本なのか?という疑念が出るほど。ラグビー部や教師の指導についていけず、完全にドロップアウトした生徒などの取材もあったほうが内容に厚みが増したのでは。2010/11/20