内容説明
「あっ!これが死臭なのか…!!」遺品整理のプロ・吉田太一が足を踏み入れた現場には、さまざまな人間ドラマが隠されていた。遺産相続争い、恋愛のもつれ、遺族の不仲、人に知られたくない性癖…。これまでにない新しい視点と独特の語り口で読者に迫る、大ヒットノンフィクション作品待望の文庫化。
目次
死臭に気づかなかった理由
放火、焼死、そして賠償
死んでからも、なお孤独
知られたくなかった性癖
奇妙な依頼主
住所のない家
ストーカーの執念
消えた実印
行き場のない形見
突然のクレーム電話〔ほか〕
著者等紹介
吉田太一[ヨシダタイチ]
キーパーズ代表取締役。1964年大阪市生まれ。日本料理の板前を経て佐川急便に5年間勤務後、28歳で軽トラックから一人で引越運送業を始める。以降、日本初の「ひっこしやさんのリサイクルショップ」を開業。2002年「天国へのお引っ越し」をキャッチフレーズとした日本初の遺品整理専門会社「キーパーズ」を設立。最近では本業以外に「孤立死」を防ぐための取り組みとしてDVDの作成配布や孤立死防止の啓蒙活動を積極的に行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ユミコ
41
手首切って自殺って、痛みに耐えきれず暴れまわるから部屋中血だらけになるらしい。ドラマみたいに綺麗に死ねないんや…。描写が続編より生々しいのが多かった。とにかく私は普通に死んで、普通に火葬してもらって極力皆に迷惑かけないように死ねたらなぁと、それだけです。身の回りの整頓とか常に心がけておこうと思った。2017/02/27
フリージア
36
「おりとりさまの老後」の中で紹介されていた本。最晩年の過ごし方のヒントがあるかと読んでみた。遺品の整理を千件以上もされているキーパーズ代表の吉田太一氏がひとつのケースを3から4ページで46話の経験談を書いている。ケースは突然死や自死などの孤独死や孤立死で、遺品整理屋さんとは有難いが大変なお仕事と頭が下がった。「おひとりさまの老後」の死に方五ヶ条が大事であること、生き方が死に様になることを改めて感じた。2021/05/23
Willie the Wildcat
35
老若男女。理由も様々、依頼主も様々・・・。感情の飛び交う最後の”最後”。常に尊厳を重んじる著者の姿勢に敬意。(代替用語が浮かぶ訳ではないが)”孤立”には少なからず違和感。あくまで結果論であり、どこか否定的な印象を残す。「予約」か・・・。他人事じゃないなぁ、一考の余地は確かにある。蛇足だが、浴槽清掃の企業秘密!?何だろう、知りたいなぁ。2014/06/29
キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん
26
いつ死んでもいいように、身の周りを少し整理しよう。2022/01/22
羽衣 空
26
凄惨な自殺現場、孤独死現場。手首切っての自殺は特に酷いらしい。そのような現場の清掃、遺品整理。飛び降り自殺の後は遺族が清掃させられるらしい。遺品整理の生前予約もあるらしい。私の知らない、知りたくない?世界を垣間見た。2017/05/07
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