内容説明
最新史料を踏まえ、新視点で解き明かす「新選組の成立と瓦解」。「不屈の戦士・土方歳三」の真実の姿が浮かび上がる瞠目の一冊。
目次
第1章 武州胎動編―石田の歳蔵から浪士組・土方歳三へ
第2章 京都雄飛編―壬生浪士組・土方歳三
第3章 京都激動編―新選組副長次席・土方歳三
第4章 京都死闘編―新選組副長・土方歳三
第5章 関東転戦編―鎮撫隊副長・内藤隼人
第6章 奥州流離編―伝習第一大隊長・土方歳三
第7章 箱館散華編―陸軍奉行並・土方歳三
著者等紹介
相川司[アイカワツカサ]
歴史、ミステリ評論家。日本推理作家協会会員。1951年、東京生まれ。1973年、早稲田大学政治経済学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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古谷任三郎
3
ドラマなどで描かれる新選組とは違ったリアルな新選組が知れて勉強になった。著者は「農民として生まれた歳三は、動乱の中を武士以上に武士らしく生き、その能力がゆえに頭角を現し、最後は箱館政府の陸軍奉行並にまで出世した。まさに「不屈のヒーロー」である」と評価する。(P.280)食い詰めた浪士や荒くれ者の寄せ集めだった新選組を近代式の軍隊にしようとした土方は、奇兵隊を作った高杉晋作に似ていると思った。歴史にイフはないが、明治以降も生き残っていたなら、陸軍軍人として活躍していたかもしれない。2024/04/15
紫暗
2
タイトルからは土方歳三の伝記のように見えますが、内容としては土方を中心とした新選組の歴史について書いてあります。様々な資料を参考にしながら著者の想像も入った新選組をざっと知るにはいい本です。著者の想像部分は想像だと断言してありますから、史実と認識を間違える心配がないところはよかったです。ただ、タイトルと内容に少々ギャップがある気はします。土方歳三の伝記が読みたいという方は他の資料を参考にすべきかと。2010/09/29
b_graham
0
新撰組について詳しく知りたい、土方歳三について詳しく知りたいという方には適さないと思います。ただ、逆に土方歳三と新撰組について知りたいという方にとってはこれ以上の良書は現状ないと思います。土方歳三の生涯を軸に新撰組の勃興や出来事を各種資料に基づいて検証されている本のため、上記の通り土方歳三か新撰組に偏って知りたいという方にはどっちつかずでもどかしいと思います。2016/03/31
HTたまにYN@ぬ 積読消化中
0
(メモ)読み途中の返却2013/11/27
作楽
0
すごく史料を使って書いている本ですね。土方さんの一生懸命な姿が浮かび上がってきます。具体的に新選組の仕組みを書いているので、素直にそうだったのか!と驚いた場面もありました。2012/01/07