内容説明
アメリカからメキシコのカンクンへやって来た若い２組のカップル、ジェフ、エイミー、エリック、ステイシー。当地で彼らはドイツ人旅行者マティアスと能天気なギリシャ人３人組の観光客と知り合う。そのマティアスが出かけたまま戻らない弟を捜しに行くと言い出し、アメリカ人４人とパブロというギリシャ人が同行することになった。行先は弟が残した手書き地図に描かれた発掘現場。軽い冒険旅行のつもりだったが、一行がマヤ人の集落に着くと事態は急変、眼前に地獄への扉が開かれた…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
28
コーエン兄弟監督作として映画にもなった『シンプル･プラン』の原作者、スコット・スミス。彼の13年ぶりの新作は、『シンプル〜』同様に、ちょっとした思いつきがとんでもない惨事になってしまう物語。バカンスでメキシコにやってきたアメリカ人の男女4人組は、行方不明になった見ず知らずの男性を探すため、マヤ文明の遺跡探検に出かける。2008/04/18
キムチ
14
最初は気が抜けた位、もたもたの旅だったが、マヤ人に囲まれて威嚇されたあたりから俄然ホラーサスペンスに。急にページを捲る手も止まらない。つる植物の恐怖が足元からじわじわ這い上がって行くわけなのだが・・変な音を携帯音と不思議がるのは?充電が続くわけないし。 炎天下で食糧が痛んでなく、ぱくついているのも変。 でも そんな細かい事を抜きに出来るほど、昔読んだウェルズの冒険小説宜しく、ドキドキしつつ下巻へ。2013/10/24
スーヌ
9
【A-】ジャングルで遭難するサバイバル系ミステリー…かと思いきゃ、得体の知れない生物に襲われるパニック系のホラーだった。想像とはずいぶん違ったけど、こちらも好みの範疇。翻訳にありがちなまどろっこしさも感じず、サクサク読めるし、その一方で登場人物の心理描写も細かく表現されてて。自分と相性の良い作家さんと認定。他の人が絶賛している前作『シンプルプラン』も読みたくなった。とりあえず下巻が先だけど。2021/05/29
youyou88
7
感想は下巻で！パニックホラー小説。2022/09/28
リコ@りぃ
4
映画が面白かったので原作も読んでみたら、こっちはもっと面白い！ あらすじ：若者たちがメキシコの密林奥深くの丘に巣食うどえらいモノと遭遇して死にそうだけど丘から出ても死ぬ。 絶望待ったなしの極限状況サバイバルホラーなんだけど、このての作品にありがちな足を引っ張るアホな登場人物がいないのでストレスフリー。 人物描写も細やかで、みんな嘘のない等身大の若者という感じで好感が持てる。 けなげに良識的にその場その場で最善を尽くして奮闘するので、応援したくなります。でもその分ｼﾞﾜｼﾞﾜ心が砕けていく様が悲痛で怖い2021/03/27
