内容説明
イタリアの地方都市の新聞記者マルコ・ランディ。いまこの都市で起こりつつある連続猟奇殺人を追う彼に、正体不明の犯人「赤い死神」は、ビデオや電話で直接メッセージを送りつけ、次の犯行を予告してくる!マルコはついに謎の人物と対決するが…。かの『羊たちの沈黙』『ハンニバル』の犯罪造形の原型となった未解決事件“フィレンツェの怪物”を二十年間追い続け、世界に伝えたノンフィクション作家スペッツィが、自らの体験をもとに描き出した、夢幻的サイコサスペンス。
著者等紹介
スペッツィ,マリオ[スペッツィ,マリオ][Spezi,Mario]
1945年、イタリア中部ウルビーノ市生まれ。74年、フィレンツェ「ナツィオーネ」紙の記者となる。83年、未解決の連続猟奇殺人事件を扱った『モストロ・ディ・フィレンツェ』(ソンゾーニョ社)を刊行。この「モストロ“フィレンツェの怪物”」を追うイタリアきっての敏腕ジャーナリストである。邦訳に島村菜津との共著『フィレンツェ連続殺人』(新潮社)がある。『連続殺人「赤い死神」』が小説としては第一作。2003年に同じマルコと神父を探偵役とした第二作『オルクスの峠』を刊行した
仲西えり[ナカニシエリ]
山口大学文学部西洋哲学科および東京芸術大学美術学部芸術学科卒業。イタリア国立ペルージャ大学および、国立ミラノ大学に留学し、エトルリア学を専攻する。以後、イタリアに定住(現在はミラノ近郊)。翻訳、通訳、リサーチ、コーディネートなどに携わり、現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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