雲の「発明」―気象学を創ったアマチュア科学者

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  • サイズ B6判/ページ数 306p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784594052881
  • NDC分類 451.61
  • Cコード C0098

内容説明

雲で気象を読むのは、じつは非常に近代的な考えかたである。雲は、不定形でつかみどころがなく、移り変わるものの代名詞だったのだ。時は、19世紀初頭―科学が大衆の「娯楽」として人気を博した時代。ある科学講演会で、アマチュア学者が、聴衆に大興奮を巻き起こした。彼は、雲を分類し、名をつけたのだ。それは、画期的な“発明”だった!一介の素人研究家が「気象学」という新たな地平を切りひらき、ゲーテの絶賛を浴びることになったのだ…知られざるドラマをあざやかに描き、LAタイムズ・ブックアウォードに輝いた、科学歴史ノンフィクション。

目次

時間の浪費
科学シアター
雲の歴史のあらまし
雲の使者
幼少時の情景
「アスケジアン・ソサエティ」
その他の分類
出版物
高まる影響
名声
ビューフォート風力階級
ゲーテとコンスタブル
雲の国際年
エピローグ その死後

著者等紹介

ハンブリン,リチャード[ハンブリン,リチャード][Hamblyn,Richard]
1965年生まれ。エセックス大学、ケンブリッジ大学で学び、英国における気象学の歴史を研究した。ロンドン在住

小田川佳子[オダガワヨシコ]
米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

すけきよ

0
19世紀初頭、雲を科学的に分類したのは素人研究者だった! と書くとそそられるんだけど、ちょっと期待はずれ。数学関係の読み物に出てくるキャラクターが、メインから脇役に至るまで、かなりのキチガイぶりを見せてくれて、ひじょうに楽しいんだけど、こちらは人格も人生も普通。ただ、彼が受け入れられた科学が「娯楽」として人気がある時代背景は面白い。ちなみに彼の分類は今も使われているそうだ。2009/11/26

sayar

0
社会人大学生の卒業研究に多大に貢献してくれた本に感謝。 刻々と変容する雲に「名前がつけたこと」が、こんなにも重要で大きなインパクトをもたらすとは。 科学者だけど、その詩的な存在を理解していたから、文学者や画家の心を掴んだ。 みんな、雲に魅せられたんだね!2024/01/08

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