出版社内容情報
一寸法師はなぜ鬼に勝てたのか。
猿蟹合戦は本当にハッピーエンドか。
空想科学読本シリーズで人気の著者最新作。著者数年ぶりの書き下ろし超大作。日本人なら誰しもが知っている昔話のヒーロー達の謎を科学的にひも解く。「いなばの白うさぎ」はどうして皮を剥がれても生きていられるのか? 「かもとりごんべえ」が空を飛べる理由などに、ピュアな科学心で迫る。
【著者紹介】(扶桑社HPより)
1961年、鹿児島県種子島生まれ。理科雄は本名。物理学者になることを夢見て、東京大学理科・類へ進学するが、アルバイトで始めた学習塾講師の面白さにハマり、大学を中退。いくつかの塾を渡り歩き、90年にようやく自分の塾を設立するものの、経営者としても才能はまったくなく、学習塾はたちまち火の車となり、倒産の危機が・・・。そんな状況の95年、塾の資金繰りを少しでも楽にしたいと思って執筆した『空想科学読本』がベストセラーに。しかし、タッチの差で印税の入金が間に合わず、塾はついに倒産してしまう。塾講師から執筆へと活動の中心を移した99年、空想科学研究所を正式に設立し、主任研究員に就任。著書には『空想科学読本』シリーズ(メディアファクトリー)、『空想科学[映画]読本』『空想科学論争!』(扶桑社)などがある。現在、執筆活動のほかに、自らのラジオ番組『福田沙紀と柳田理佳雄のラジオ空想科学研究所』(ニッポン放送)、テレビ番組『ドコでモ空想科学』(テレビ静岡)などをもちつつ、『全国こども電話相談室』(TBSラジオ)にも準レギュラー的に出演している。さらにさらに、講演会や明治大学工学部で非常勤講師を務めるなど活動の幅を広げている。
内容説明
人、犬、猿、雉という兵力で鬼の大軍勢を屈従させたり、灰で桜を咲かせてみたり、破天荒で独創的な昔話の主人公たち。その物語は無数の人々が、幼い者たちへの愛情をリレーしながら、数百あるいは数千年をかけて少しずつ練り上げてきたものである。ゆえにその横顔や行跡には、人間の想像力が限界まで注ぎ込まれているに違いない。ならば科学の力で、その実力を見極めてみようではないか。
目次
一寸法師―一寸法師はなぜ鬼に勝てたのか
猿蟹合戦―子蟹たちの仇討ち成功は本当にハッピーエンドか
花咲かじいさん―シロはなぜ殺されねばならなかったのか
浦島太郎―魚の国の姫君が仇敵たる漁師を招待した真意
かもとりごんべえ―人間は鴨にぶら下がって空を飛べるのか
かぐや姫―赤ちゃんが3か月で乙女に!?あまりに成長が早くないか
いなばの白うさぎ―うさぎは皮を剥かれても生きていられるか
わらしべ長者―たった1日で資産を350億倍にするコツ
かさじぞう―かさじぞうの雪中歩行を科学的に想像する
かちかち山―うさぎがたぬきを惨殺した動機は何なのか
舌切り雀―雀vsおばあさんの実録鬼嫁日記
七夕―14.6光年離れた2人が1年に一度逢うために
桃太郎―桃太郎はなぜ桃と一緒に切られなかったのか
十二支―なぜ十二支にクマやタヌキはいないのか
鶴の恩返し―ヒトとツルの種を超えた相思相愛が実を結ぶ方法
大男の国引き―太古、日本の国土は巨人たちの玩具だった
著者等紹介
柳田理科雄[ヤナギタリカオ]
1961年、鹿児島県種子島生まれ。東京大学理科1類を中退。95年、『空想科学読本』がベストセラーに。99年、空想科学研究所を正式に設立し、主任研究員に就任。講演会や明治大学理工学部で非常勤講師を務めるなど活動の幅を広げている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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星群
8-nosu
不見木 叫
χ
ぶれんだ