内容説明
19世紀、化石や地層の科学的研究がはじまった。聖書に基づく洪水説も根強かったころ―画期的な新説が登場した。かつて地表は氷河に覆われていた、というのだ。北極でさえ氷のない地域だと思われ、巨大な氷河が存在することすら知られていなかった時代。この新説は、大スキャンダルとなった。だが、真理を求めて戦う人々がいた。命を賭して探検に挑んだ“詩人”、理想の科学者像を伝えた“教師”、巧妙に学説を完成した“政治家”。3人の軌跡を描き、世界中から絶賛された、科学歴史ノンフィクション。
目次
第1部 無知で野心ある三人の男
第2部 無知にとどまらず行動する
第3部 変心
第4部 最悪の状態
第5部 確信をもって結末へ
第6部 二つの悲劇と一つの勝利
著者等紹介
ボウルズ,エドマンド・ブレア[ボウルズ,エドマンドブレア][Bolles,Edmund Blair]
人間の記憶や言語を扱った著作から、科学史まで、長年にわたって執筆活動をつづける。歴史上の科学論文を集めたアンソロジーも編纂
中村正明[ナカムラマサアキ]
英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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