内容説明
1944年11月末、ドイツのUボートが大西洋を横断し、アメリカ東海岸に近づいていた。米本土に上陸し、原爆の機密情報を入手するという、自殺行為に等しい作戦を遂行するスパイを乗せて―ふとしたきっかけから外国での情報収集の任務を受け、やがて正式に軍の教育を施されて諜報部員となり、パナマ運河破壊計画にもかかわったあるナチス・スパイの数奇な運命。裏切り、逮捕、軍事法廷、死刑宣告…大戦の渦中で翻弄された男が、その半生をみずから語る!小説を超える迫真のノンフィクション。
目次
スパイへの道
タキシードを着た戦士
ドイツでのスパイ訓練
スペイン 最初の任務
パナマ運河爆破計画
恐怖への旅立ち
潜水艦でアメリカへ
アメリカ上陸
ニューヨーク
危機を切り抜ける〔ほか〕
著者等紹介
ギンペル,エーリヒ[ギンペル,エーリヒ][Gimpel,Erich]
1910年生まれ。1935年から情報収集活動に従事。1945年にニューヨークで逮捕。1955年に仮釈放されて帰国。みずからの体験談を綴った『Uボートで来たスパイ』を発表。反響を呼び、映画化された。南米在住
村田綾子[ムラタアヤコ]
翻訳家。おもに英米のノンフィクション作品を中心に翻訳(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。