内容説明
映画化されたベストセラー『ため息つかせて』で、アメリカ黒人文学の常識を塗りかえたテリー・マクミラン、待望の最新作!語り手は、喘息もちで病院の集中治療室に送り込まれたヴァイオラ・プライスとその一族。病床にありながらも、四人の不出来な息子と娘をめぐってヴァイオラのおしゃべりはとどまるところを知らない。親子間、兄弟姉妹間、夫婦間の絆と葛藤、人間としての強さや弱さ―丁寧に、かつユーモラスな口調で軽やかに描きだす、名手マクミランの壮大な語りの宇宙。
著者等紹介
マクミラン,テリー[マクミラン,テリー][McMillan,Terry]
1952年、ミシガン州生まれ。カリフォルニア州立大学バークレー校でジャーナリズムを学ぶ。92年に発表した第三長編『ため息つかせて』(新潮文庫)は、三百万部の大ベストセラーとなり、映画化もされた。現在カリフォルニア州在住
清水寛子[シミズヒロコ]
1961年生まれ。英国ウェールズに留学後、国際基督教大学教養学部卒。1987年より翻訳・編集業に携わる
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感想・レビュー
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がんもどき
6
90年代半ばのアメリカに住む黒人家族が主役。アメリカの中の下くらいの家庭が描かれる話を読んだ経験があまりないので新鮮な思いをした。お金や男女の中、アルコールにドラッグにと思い悩む種に事欠かない一族が生き生きと物語られている。下巻へ。2024/01/14
meg
0
この人の本、昔っからなぜか好き。 何回も読んでる気がするなぁ。2013/09/08
wang
0
母親が突然病気で倒れ集合する家族。みんな彼女の思うようには育ってくれなかった。タフな人生。下巻でなにか展開があるのかどうか。2009/09/22