内容説明
米英軍によるイラク攻撃が始まって1週間、アラブ首長国連邦(UAE)ドバイで、浴けた金を口に流しこまれた男の変死体が発見された。男はアルカイダの金の運び屋で、金塊の行方を追うCIAの唯一の手がかりだった。急遽、CIAの伝説の〈雇われ工作員〉プリンス・マルコがドバイに呼び出される。ドバイの貴金属商とブロンドのロシア人娼婦、そしてアルカイダの金塊輸送を取り仕切る凶暴な女テロリストの影…。新たなテロ計画の資金源を断つべくマルコの壮絶な闘い!シリーズ第3弾。
著者等紹介
ヴィリエ,ジェラール・ド[ヴィリエ,ジェラールド][Villiers,G´erard de]
1929年パリ生まれ。大学で政治学を専攻し、卒業後の1956年、ルポ・ライターとしてジャーナリズムの世界に入る。以後ニュースを求めて世界各地をまわり、やがて1966年よりスパイ小説、「SASプリンス・マルコ・シリーズ」を発表しはじめる
小林修[コバヤシオサム]
1954年生まれ。武蔵大学人文学部卒、同大学院仏文専攻中退。仏文翻訳家
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感想・レビュー
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absinthe
200
プリンスマルコシリーズ。面白かった!これは湾岸戦争当時のアルカイダの資金源を捜索するスパイの話。このシリーズは拷問の描写が容赦ない。そしてそれは女であっても加減がない。今回も読んでて痛くなる描写がある。実は再読なのだが筋の大半を忘れていて初読みのように楽しめた。2020/06/04
absinthe
47
プリンスマルコシリーズ。1965年開始のシリーズは続いており、創元から50冊ほど出た後翻訳が止まっていたが、最近の作品は扶桑社から復活した。本書は扶桑社の3巻目で、原書は2003年頃に書かれた。マルコはまだまだ元気に活躍しており、クリサンテムやCIA2人組も存在感十分で、アルカイダの資金源を断つために大活躍する。やはりマルコは美女に弱く、エッチに展開するのもお約束。マルコファンならこのリアルさにも感心するはず。UAEの様子もよく解る。それにしても、最近のスパイはみなドバイが好きだ。2016/06/24
慧
0
★2004/07/03