内容説明
ええっ!脳って、そんなにいい加減なんですか?常識を揺さぶる達人・養老孟司vs新番組「報道ステーション」の顔・古舘伊知郎今もっとも話題の二人によるトーク・バトル。
目次
第1章 言葉を記憶する
第2章 記憶は嘘をつく
第3章 忘却とは“幸せ”の証明である
第4章 “懐かしさ”はどこから来るのか
第5章 身体が記憶する
第6章 郷愁を誘う感覚の記憶
第7章 日本人の脳の不思議
第8章 記憶をリセットする
著者等紹介
養老孟司[ヨウロウタケシ]
1937年神奈川県生まれ。東京大学医学部卒業。専攻は解剖学。東京大学医学部教授を経て、現在は北里大学大学院教授、東京大学名誉教授。『からだの見方』でサントリー学芸賞を受賞。さらに『唯脳論』は独自の視点からの洞察に溢れ、社会的に大きな反響を呼んだ
古舘伊知郎[フルタチイチロウ]
1954年東京都生まれ。立教大学卒業後、’77年テレビ朝日アナウンサーとして入社。以来、『ワールドプロレスリング』などの番組を担当。プロレス実況において、その鋭敏な語彙センス、ボルテージの高い過激さで、独特の“古舘節”を確立。’84年テレビ朝日を退社し、フリーとなる。現在、多くのレギュラー番組、新聞や雑誌の連載等で活躍。ライフワークとして’88年にスタートしたトークライブ「トーキング・ブルース」は、’03年で16回目を数える。『ニュースステーション』の後番組として’04年4月にスタートする『報道ステーション』のメーンキャスターとなる
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みえ
41
古舘伊知郎さんと養老孟司さんが脳について対談した本。何年も前の本みたいなので、新しい脳についての情報も出てきてると思うし、二人の対談を再びやってほしい。2018/04/21
ミライ
40
医学博士の養老孟司さんとフリーアナウンサーの古舘伊知郎さんの対談形式で「記憶」の謎に迫った一冊。「ある日突然特定の記憶だけがなくなる」「10年ぶりでも自転車に乗れる理由」「記憶に強烈に残っている思い出の味」だったりと「記憶」にまつわるさまざまな「なぜなに」に対して古館さんが質問し、養老さんが回答していく形式なので、読んでいくうちに「記憶」に対して詳しくなれる。2020/04/18
さきん
31
健忘症や予知夢など。健忘症はまだ実感がわかないが、予知夢は時々あるなと感じることがある。とはいうものの、身近にある断片的な過去の記憶が夢の中で勝手に織り込まれ、現実に似たような状況に直面すると予知が当たったような気がするだけに過ぎないが。変に複雑なことだけ覚えていたり、テストで覚えなきゃいけないことは覚えられないのに、テストに関係ないことは覚えていたりと脳は色々不思議。何かに置き換えて関連付けて覚えることをローマンズルーム法というそう。2019/01/14
みさどん
15
養老孟司さんと古館伊知郎さん、お二人ともぐいぐい思いを語られている。二人のトークを書物にしたもの。その多岐に渡る話題と、常々考えてらっしゃることの自分なりの解釈がおもしろかった。でも、これって脳や記憶を語るってことでもないような気がする。個性であったり、感情であったりするから。養老先生はもちろんだけど、古館さんがすごく頭が回転される人なのだと改めて思わされた。2016/06/08
En
2
正しいと思い込んでいるさまざまな記憶が、実際はかなり自分でストーリーつくってるということで…しかもそれに気づくことができないようになってるとは。身近な話から広がっているので分かりやすい!2013/10/31