内容説明
マートは行きずりで出会った若い女ローズの首を絞めて、湖に投げ込んだ。町に戻ろうとしたマートは、その場に少女と、大人の女がいることに気がついた。土砂降りの雨が降るなか、マートは「茶色のお下げ髪の少女」だけを手がかりに、猫なで声の電話をかける。何も知らないレイチェルとアンに、ゆっくりと罠が仕掛けられた。並行して、警察もマートを捕らえるべく動き出したが、事態は思わぬ方向に…!「ヒッチコックの最高傑作に匹敵」と絶賛される、鬼才カーロンのサスペンス。
著者等紹介
カーロン,パトリシア[カーロン,パトリシア][Carlon,Patricia]
1927年オーストラリア・ニューサウスウェールズ州ワガワガ生まれ。オーストラリアおよび、イギリスで幅広い執筆活動を続けたが、アメリカで紹介されたのは1996年が最初。以降、米読書界でも注目され、『雨が降りつづく夜』は、「ヒッチコックに匹敵する」と「パブリッシャーズ・ウィークリー」誌で絶賛された。70年と73年には英連邦文学協会賞を受賞。現在はシドニー在住
沢万里子[サワマリコ]
翻訳家
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