内容説明
合衆国南部ジョージア州のティカナリー谷。土地の名士ジェシーの身内六人が惨殺された。それは地元の人々が「ダーク・サーティ」と呼ぶ、日没後の薄闇が深まりゆく時間帯のことだった。妻、娘、息子、孫までも一時に奪われたジェシーは喪失感のあまり言葉を失った。犯人として逮捕された二人が公判にかけられたが、主犯と見られた男の策略で、裁判は予想外の展開を見せる。『白い犬とワルツを』で知られる鬼才テリー・ケイが、郷土を舞台に魂の救済と正義について真摯に問いかける渾身の問題作。
著者等紹介
ケイ,テリー[ケイ,テリー][Kay,Terry]
1938年、ジョージア州生まれ。ウエスト・バージニア大、ラグランジュ大卒業後、映画、演劇、スポーツ評論を発表
渋谷比佐子[シブヤヒサコ]
英米文学翻訳家
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