内容説明
今年のクリスマスは、悪い冗談としか思えない―“サンディ・クローズ”という名の法廷未出頭者を追いかけるのに忙しく、ツリーやプレゼントを買う暇もない。おまけに、自宅に突然見知らぬ男が現われて、あたしにつきまとうのだ。彼は幽霊?宇宙人?ディーゼルと名乗るこの男は、来訪の方法も目的も明かさずに、クローズ探しに奔走するあたしにつきまとう。さらに苛立たしいのは、彼が最高にイイ男だということだ!イヴァノヴィッチがファンの皆様に贈る「感動」のクリスマス特別編。
著者等紹介
イヴァノヴィッチ,ジャネット[イヴァノヴィッチ,ジャネット][Evanovich,Janet]
ロマンス小説家として高い評価を得ていたが、94年に初めて書いた犯罪小説『私が愛したリボルバー』(扶桑社ミステリー)でCWA(英国推理作家協会)賞最優秀新人賞を受賞。「ステファニー・プラム・シリーズ」は現在、九作目のTo the Ninesまで書き継がれている
細美遙子[ホソミヨウコ]
高知大学人文学部卒
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みみずく
14
ステファニー・プラムシリーズ番外編。 街はクリスマスムードなのに相変わらず人探しをしているステフ。そこにディーゼルという不思議で魅力的な男性が現れる。彼がステフの元に現れるのにはなにか理由があるようで…。番外編ということで、超常現象が起こったりとなんでもあり状態なのだけど、プラム家の普段の有様もそれとあまり変わらないことに気づき思わず笑ってしまった。またクリスマスに読んだら良さそう。2014/05/24
寧々子
13
ドタバタでハチャメチャ、だけどハートウォーミングなクリスマス特別編♪ ですがお約束の賑やかなステファニーの実家の食事風景や、ステファニーの車が駄目になったりルーラがトラブルを引き起こしたりと、いつものドタバタエピソードと一緒にクリスマスのファンタジーが詰め込まれてます。 ディーゼルは本当の意味で神出鬼没で摩訶不思議な存在なんですよねぇ~ おまけにステファニー好みのいい男♪ ステファニーの大騒ぎを楽しむよりはファミリークリスマスの雰囲気を楽しめた1冊でした。 2011/10/13
じゅり子
11
再読。バーグにファンタジー要素が!似合わないっとか思うけどそこはやはり転んでもただでは起きないステファニー・プラムシリーズですから。一連のシリーズの番外編のクリスマスプレゼント的な本作。お気に入り「小さい人」のブリッグスが再登場でちょっと嬉しい。クリスマスまで何日もないというのに何の準備もできずに、相変わらず車は爆破され火事ももう慣れっこというか(笑)。メイザおばあちゃんの新しい彼氏が!んまぁ!レンジャーが出張中で淋しかったけど、モレリとディーゼル(特別出演)で良しとする。あ、クラウンもいた(笑)。2015/09/12
佐々陽太朗(K.Tsubota)
11
ステファニー・プラム・シリーズの良さは家族愛です。クリスマスの時季、知人には必ずカードを送り、家族にはプレゼントを贈る。そうした習慣をとても大切にしている国で、ひときわ温かく濃密な繋がりのある家族。その家族を取り巻く街の人々。そう、この街は「バーグ」、ニュージャージ州トレントン地区。幼なじみもご近所さんもみんな親戚みたいなおつきあい。赤の他人でさえこの街に住んでいれば家族・親戚と同じである。著者イヴァノヴィッチ女史はこの街に住む人間を、変な奴も、犯罪者でさえ温かい目で描く。読んでいて何とも幸せになる一冊だ2009/12/29
J・P・フリーマン
9
不思議な力を持つ男ディーゼルに付きまとわれるステファニー。番外編とだけあって、これまでのシリーズとはかなり毛色が違う印象でした。法廷未出頭者を追っていたはずが、まさかの超能力バトルに巻き込まれてステフ危機一髪。ラストはクリスマスらしく心温まる締めくくり方。2020/03/26