内容説明
密輸煙草をくすねたちんけな老いぼれ、とたかを括ったのが甘かった。納屋の変死体に始まる“爺さん追跡劇”は、あたしに不利な様相を呈したまま、時間だけがむなしく…過ぎればいいものの、そうは問屋がおろさない。相棒ダギーの失踪で気もそぞろなムーンは銃で撃たれるし、夫に逃げられた姉はレズビアンになると宣言するし。なのにあたしは、呆然とする家族に、モレリとの結婚を約束してしまったのだ…そんなステファニーもたじろぐ老人力炸裂、怒濤のシリーズ第七弾。
著者等紹介
イヴァノヴィッチ,ジャネット[イヴァノヴィッチ,ジャネット][Evanovich,Janet]
ロマンス小説家として高い評価を得ていたが、94年に初めて書いた犯罪小説『私が愛したリボルバー』(扶桑社ミステリー)でCWA(英国推理作家協会)賞最優秀新人賞を受賞
細美遙子[ホソミヨウコ]
高知大学人文学部卒
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感想・レビュー
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bookkeeper
48
★★★★☆ 再読。今回の標的、エディは煙草を密輸した老人。自宅でしょんぼりしていた彼は到底強敵とは思えなかったのだが…。 ステファニー・プラムシリーズ第7作。老女と駐車場で揉めて鼻血を出したり、泥んこプロレスで泥まみれにされたりしつつも、気が付けば凶悪事件を解決している。その秘訣を運だと言い切る潔さが素敵です。姉のヴァレリーが家に戻ってきたり、モレリとの結婚話が進んだり、いつも通りのわちゃわちゃを愉しみましょう。頑張れステフ!頑張れお母さん! 「あたしはただ、うんちスコップを使うのが嫌いなだけよ…」2021/07/30
Ribes triste
16
読んで笑って気分爽快、元気になるステフ・シリーズ。本筋に関係ないのですが、ステフの絵本エピソードに引っかかる。スチームショベルの絵本って、「マイク・マリガンとスチームショベル」かな。小さなクマの絵本って、きっと「こぐまのくまくん」。どっちも大好きな絵本です。2021/02/20
むらさきめがね
15
最近わかってきた。コメディの出来のよしあし、その鍵を握るのはキテレツ老人キャラ。頭のおかしい老人書かせたら右に出るものはいませんね!時代は老人だな~~2015/08/19
ううち
13
お下劣度が上がってきたかな?会話がコントみたいで笑えます。メイザおばあちゃんをはじめ、お年寄りが活躍するのは楽しい。結婚しろと家族に急き立てられるのってホントわずらしいのよね…とステファニーに同情してしまいました。パイナップルのさかさケーキが気になって調べたら『アップサイドダウンケーキ』のことだったようで、ナルホドと思いましたが、原本はどうなんだろう?upside-down cakeなのかな。『さかさケーキ』っていう訳し方キュート!2015/09/04
寧々子
12
月イチペースで読んでるけど飽きない。もう面白くって何度も笑いながら読んじゃいました~♪♪ 新たに増える登場人物はそろってキャラ濃いし、増えていくお約束も笑わせてくれるものばっかり!! ところで。。。レンジャー、何する気?!2011/06/11
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