内容説明
術後わずか60日あまりでコンビニ強盗殺人犯を追いはじめたマッケイレブ。病をおしてまで事件の解決へと駆り立てるのは、悪を許さない強い憤りだった。彼はすべての事件を時系列順に当たるなどの地道な努力を重ね、執念の捜査を続けた―やがて明らかになる真相が自らを追い詰める結果を招くとは知らずに。『ナイトホークス』でのデビュー以来、ミステリーの最前線を疾走してきたコナリーが、現代ハードボイルドのさらなる可能性を拓いた意欲作。
著者等紹介
コナリー,マイクル[コナリー,マイクル][Connelly,Michael]
1956年生まれ。フロリダ大学卒業。ロサンジェルス・タイムズ紙で十年以上記者として活躍し、ピュリッツァー賞の最終選考まで残った経歴を持つ。1993年、処女作の『ナイトホークス』でMWA賞最優秀新人賞を受賞。その後も、「ボッシュ」シリーズを中心にハードボイルド・ミステリーを精力的に発表している
古沢嘉通[フルサワヨシミチ]
SF・ミステリー翻訳家。大阪外国語大学デンマーク語科卒
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ミカママ
396
【原書】夢中で読み終えた。魅力的な登場人物たち、(ツッコミどころはあるが)よく練られたプロット、マッケイレブと女性刑事ウィンストンたちとの機転の効いた会話、もう全て好き❗️実はいちばん好きなのは、彼の運転手兼「お隣さん」の、バディ・ロックリッジだったり(笑)次作品以降も、このミステリー好きな彼の活躍を大いに期待するものである。メキシコの「Playa Grande」行ってみたいなぁ。 実際に読んだのは:https://bookmeter.com/books/4597472018/12/19
ケイ
147
グロリアの失くなったピアスが十字架だったというのが、これからマッケイレブが背負うものを考えると、大変に重いな。日本語のタイトルにある『…心臓の痛み』、原題の『blood work』、どちらもなんと内容を表した言葉だろう。こんな犯罪があったとしたら、亡くなるものの方が救われる気がする。真相を見せられた時は、胸が痛くてたまらなかった。2018/01/19
Tetchy
137
わが心臓の痛み。主人公が最初に感じた痛みは激務と人間の残虐さに耐え切れなくなって疲弊した心臓が起こした心臓発作だった。そして術後60日しか経っていないことからあまり長く動けない身体的な痛みとなり、やがて愛してしまった人の妹の命を奪い、生き長らえたことを知らされた深き悲痛へと変わる。そして最後に彼が感じた心臓の痛みは依頼人グラシエラとその連れ子レイモンドという最愛の人たちの笑顔を見て心臓が収縮する幸せのそれへと変えた。いやはやなんとも凄い物語だった。コナリーはまたもや我々の想像を超える物語を紡いでくれた。2018/04/15
KAZOO
75
このような犯人の意図があったとは思いませんでした。やはり稀代の悪党ですね。マッケイレブがそこのところをすべて把握して自分の精神にどのような気持ちで対応していたのかがわかるような気がします。確かにこの日本語題名というのは原題よりもいいと感じました。2015/04/14
財布にジャック
67
テリー・マッケイレブもハリー・ボッシュに劣らない、魅力的な主人公でした。コナリーの書く渋い男性には痺れます。この巻では、テリーは犯人の罠に嵌められて追いつめられピンチに陥りますが、読んでいる方も「負けないで!」と祈るような気持ちになりながら物語を追いました。ドキドキしました。ハードボイルドとしても一流だと思いましたが、トンでもない犯人とその意外な動機に、ミステリーファンとしても満足です。ハリー・ボッシュとの共演作を一日も早く読みたいです。2012/10/19




