内容説明
青島俊作29歳。脱サラして警視庁に転職。念願の刑事になったものの、配属は管轄も署員も“寄せ集め”の湾岸署。理想に燃える青島だったが、現実はパトカーで出動するにも上司の判子、犯人逮捕のおいしいところは本庁が横取り…と、サラリーマンよりマンネリで理不尽な毎日。それでも青島は、トラウマを持つ女刑事すみれや、同僚殺しを追い続ける、定年間際のベテラン刑事和久たちと、体当たりで事件に挑んでいく…。フジテレビの人気刑事ドラマ、ついに文庫化。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しゅわ
65
あの大ヒットドラマのノベライズ。図書館リサイクル棚で出会い、懐かしさでいただいてきました。いやぁ~すごいです。文字を読んでいるだけなのに、青島さんが駆け、すみれさんがとびまわり、室井さんが眉間にしわを…脳内であの名シーンが再現されるような感じ。章ごとに語り手が変わってゆくので、それぞれの心情がわかるところも嬉しいです。何よりも和久さんが活躍しているので(涙)予想以上に力の入ったノベライズでした。夢中で読んで楽しいひとときでしたが、これを読むとドラマが見たくて仕方なくなるという副作用が困りますね。2015/12/09
セウテス
63
最近は原作が人気があると、即ドラマ化の流れがあり、安易に感じています。本作は全く逆でドラマで観ており、あまりにも人気のある作品でしたので、後にノベル化されたものであって嬉しい限りです。青島刑事をはじめ室井さんや和久さんがリアルに頭に浮かぶ読書は、感情に響いてくる回数も多いと知りました。ただの刑事ドラマと思うなかれ。組織の中で己の信じる正義を貫く難しさや、それを助け見守る仲間たちとの、人間の物語がしっかり在る事を忘れてはなりません。そしてマンネリからの変革も、日々の思いの積み重ねである事を再認識しました。2016/02/23
青葉麒麟
20
懐かしいです。スリーアミーゴスや和久さんとか室井管理官とか全員が好きだな。脚本が確りしてるからあんなに大ヒットしたんでしょうね。青島の一人称がぼくなのがちょっと引っ掛かりました。てか、自分の年齢が青島を越した事にショックだわ。2015/08/02
一笑
12
室井さんの映画が近々放映されるため、容疑者室井慎次や踊る大捜査線レインボーブリッジを封鎖せよが再放送された。ドラマの方も先週より再放送されている。本棚にあった踊る大捜査線のノベライズ版が気になり再読した。本の中で青島君(織田裕二)や室井さん(柳葉敏郎)が生き生きしている。和久さんやすみれさん・真下君のキャラも実にいい。刑事物はどれも好きだけれど、理想の警察像を求めた話としてはトップクラス? 映画やドラマがヒットした理由もよくわかる。織田君と柳葉さんの仲が悪くて二人の共演は難しいとか? ちょっと悲しい。 2024/10/06
まあ
11
再読。令和に踊る大捜査線。放送があってた頃、しょっちゅう再放送があってた頃。もうどの時代にも戻れないけど、あの時感じた興奮や感動は当時のままだった。2021/04/25
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- 和書
- 朝日歌壇 〈’87〉