内容説明
産科医にして検視官―ノースカロライナ州の小さな町で生と死の立会人を務めるジョーダンに、深夜、保安官から殺人事件の報がもたらされた。被害者はアパラチアの山奥に住む排他的で悪名高いピュー一族の男ロイ・リー、加害者はその内縁の妻でチェロキー・インディアンのローザだった。夫から虐待を受けた末に散弾銃で夫を撃ち殺したとうかがえる事件だが、いくつか腑に落ちない点がある。しかもローザには生後四カ月の娘マリアがいて、ピュー一族にだけは渡したくないと言い張るのだった。
著者等紹介
ホワイト,マイクル・C.[ホワイト,マイクルC.][White,Michael C.]
フェアフィールド大学で英文学と創作を教える大学教授。年刊アンソロジー「アメリカン・フィクション」を創刊し、編集に携わる。長編小説第一作『兄弟の血』(文芸春秋)は1997年のエドガー賞新人賞候補作となった。マサチューセッツ州在住
汀一弘[ミギワイッコウ]
兵庫県生まれ。主な訳書に、ウィルツ『倒錯者の祈り』『闇の狩人』ほか
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