内容説明
エディット・ピアフの訃報を知り、心臓麻痺で亡くなったジャン・コクトー。その二人のよりそうような死亡記事。谷崎潤一郎と江戸川乱歩、ジェームズ・ディーンとアインシュタイン…、同じ年に逝った巨星の死亡記事の大きさは?小池朝雄(刑事コロンボ)、ルパン三世(山田康雄)、カツオくん(高橋和枝)など、「役名で亡くなった」人々など。死亡記事をもとに語る、ジャンルを超えた20世紀人物列伝。
目次
1 同じ日・同じ年に逝ったのに
2 役名で死んだ人々
3 2人の黄門様
4 動物の死が人間の死を超えるとき
5 記憶に残る美の基準
6 サドンデスの衝撃度
7 強い男の条件
8 自殺に込めたメッセージ
9 世界の松下・ソニー・ホンダ
10 無名の有名人
11 あの世へ行った、七人の侍
死亡記事の大きさランキング―1950‐1999年
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
麦焼酎
1
「はたして、死亡記事の大きさは、その人の価値を表すのだろうか。」この本はそんな疑問から出発して作られたそうだ。奥付を見ると20年前に出版されている。爆笑二人も今より20歳若かったのか・・・この二人が死んだら新聞記事に載りそうね。記事の大きさは現役ほど大きく、現役引退後しばらく経ってからだと大物であっても小さい傾向にある。江戸川乱歩と谷崎潤一郎だと後者のほうが圧倒的に記事が大きい。当時は谷崎のほうが人気だったのね。死後においても時代とともに変わる人気。亡くなった作家からしたら「知らんがな」というところか。2022/12/26
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- 和書
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