内容説明
核戦争による崩壊から300年。小国家が乱立し、強い宗教支配のもとにあるアメリカ東海岸。娼家に生まれたデイヴィーは、9歳にして町の居酒屋に引き取られる。かくて数奇な少年時代がはじまった―居酒屋の娘への恋。禁断の存在“ミュー”との接触。音楽との出会いと歓び。性の目覚め。殺人。逃亡。戦争…成人したデイヴィーが回想して記していく、驚くべき遍歴の記録。発表当時から絶賛を浴び、いまなおオールタイム・ベストにもあげられる名編。異世界を旅する少年の成長を描き、SF版『ハックルベリー・フィン』『トム・ジョーンズ』とも称される、国際幻想文学賞受賞作家パングボーンの代表作、待望の邦訳。
著者等紹介
パングボーン,エドガー[パングボーン,エドガー][Pangborn,Edgar]
1909年~76年。ニューヨークに生まれ、ハーヴァード大学中退後、ニューイングランド音楽学院に学ぶ。30年にミステリー作家としてデビュー。戦後、SFに活動をひろげ、『オブザーバーの鏡』(創元SF文庫)で国際幻想文学賞を受賞
遠藤宏昭[エンドウヒロアキ]
1952年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒、ブリティッシュ・コロンビア大学大学院修士修了。専攻は言語教育
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感想・レビュー
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ろびん
4
哀愁。2019/06/21
テキィ
2
訳者の遠藤 宏昭さんは、「深夜プラス1」で有名なギャビン ライアルさんの遺作「誇りは永遠に」を訳されていて、私はこの人の訳がとても好きだったので、この本を読みました。 期待通り非常に満足しましたので、ここに紹介いたします。 図書館で借りたんですが、気に入ったので買っちゃいました。2006/07/18
Ai
1
過酷な世界にもかかわらず、孤児のデイヴィーが生き生きしているのが印象的だった。起こった出来事が前後して、ちょっと混乱するものの、一人語りの回想録らしい。デイヴィーの半生そのものが、世界を上手に切り取っている。ラストは、読者も彼同様にワクワクと不安がないまぜになった気持ちに。 2016/06/30
テキィ
1
ラストが良いんだよな。絶望の海でも希望に向かって飛ぶ。ナウシカも最後そんな事を言っていた。ヒューマニズム。2010/07/19
Riko
0
図書館で借りた2008/07/09
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