内容説明
裏世界の仕事人“始末屋ジャック”のもとに、行方不明の妻を探してほしいという依頼があった。依頼人の妻メルは、“秘密組織と未承認現象を暴露する協会”なる怪しげな組織の会員で、近く年次総会で、世界の謎や不可解な現象を解き明かす大統一理論を発表する予定だったという。ジャックは怪しげな連中だらけの総会に潜りこんだ。そして、ジャックはこの世ならぬものの跳梁と対決することに…。鬼才F・P・ウィルスンが生んだヒーロー“始末屋ジャック”が疾走する緊迫の六日間。
著者等紹介
ウィルスン,F.ポール[ウィルスン,F.ポール][Wilson,F.Paul]
1946年ニュージャージー生まれ。医師として働くかたわら小説を発表し、’81年に発表した『ザ・キープ』で一躍人気作家となる。壮大な伝奇ホラー六部作「ナイトワールド・サイクル」をはじめ、SF、医学サスペンスなどで、精力的な創作活動を続けている
大瀧啓裕[オオタキケイスケ]
翻訳家
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しましまこ
20
再読、地元リトルリーグの寄付金獲得キャンペーンが好きなんだ。2019/06/08
武蔵野きつね
15
始末屋ジャックと異界との壮絶な戦いの序章と言える作品。アメリカでは大人気なのに日本では陽の目を見ず最新作がまったく翻訳されないこのシリーズ、このまま日本では埋もれてしまうのか心配。とにかく面白かった。というか三度目くらいの再読かな?2016/09/07
えむむ
10
異世界のモンスターをやっつける痛快冒険活劇。エグいのは苦手だけど、SFなのと荒唐無稽に感じられたので気楽に読めた。このシリーズ初めてだけど、他も読んでみたい。ハヤカワあたりで出てればもっと広い層に届きそうな2024/06/18
そら
10
始末屋ジャックシリーズ。 カッコ良すぎないジャックが、前作の魔物ラコシ絡みで再び活躍。 オタクな登場人物達が一癖あって、振り回されっぱなしなのが笑える。2016/09/05
カマー
7
始末屋ジャックシリーズの第三弾 行方不明になった女性を探しに陰謀論者ばかりが集まる怪しげな組織に潜入する 結果的に世界の命運をかけた戦いのはずなのに登場人物がUFOやら悪魔やら政府の陰謀を信じているせいでいまいち途中まで緊張感が無かった だがこれこそ陰謀論者が言っている重要な真実から目をそらすために陳腐な嘘を並べていることだと思った それなら読者は作者が仕掛けた罠にはまっているのだと思う 展開としてはのちの結末に対して矛盾がおおく生じ始末屋ジャックシリーズはこの作品からナイトワールドサイクルから独立した 2016/01/30