内容説明
レンジャーに殺人容疑が?!バウンティ・ハンターのあたしに課せられた、遂行不可能なレンジャー捕獲作戦。なんでも彼は、銃器密売で財を成すラモス・ファミリーの三男を殺害して雲隠れしたというのだ。なのに、尾けまわされてるのは当のあたし。謎のでこぼこコンビや復讐に燃える殺人鬼に怯える日々。そのうえ、メイザおばあちゃんと犬のボブがアパートに転がりこんできて、あたしは心の休まる時がない。んもうっ、レンジャー、どこ行ったのよ!大人気のシリーズ第六弾。
著者等紹介
イヴァノヴィッチ,ジャネット[イヴァノヴィッチ,ジャネット][Evanovich,Janet]
ロマンス小説家として高い評価を得ていたが、94年に初めて書いた犯罪小説『私が愛したリボルバー』(扶桑社ミステリー)でCWA(英国推理作家協会)賞最優秀新人賞を受賞。「ステファニー・プラム・シリーズ」は現在、八作目のHard Eightまで書き継がれている
細美遙子[ホソミヨウコ]
高知大学人文学部卒
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
bookkeeper
36
★★★★☆ 再読。ステフの賞金稼ぎの師匠、超凄腕のレンジャーに殺人容疑がかかった。彼を追うジョイス、二人組の殺し屋?が彼女を悩ませる。おまけにおばあちゃんが家に転がり込んで来るは、何でも食っちゃう犬を預かる羽目になるは。ステフ最大の危機(笑)。 彼女は多分とても綺麗なんだろうが、全然鼻にかけない。賞金稼ぎとしてはヘボだけど、卑屈にもならない。要はありのまま、自然体で生きているんだと思う。だから読み手もリラックスできる。書名はこの魅力を伝えられて無い様な気がする。 「今回は、あたしのせいじゃないのよ」2020/12/11
ミツツ
32
ステファニーシリーズ⑥ 回が進むといつの間にかバウンティハンターらしくなっていたステファニー。銃社会のアメリカで彼女はとても常識のある人なのでホッとするし、危険とちょいちょい挟まるコメディとお色気のバランスがいいので楽しく読める。「イカれた女(スケ)」と言われたメイザおばあちゃん、女性扱いとして受け止めるなんてカッコよすぎ。新たに加わったワンコのボブやモレリとの今後も楽しみです。2021/01/25
Ribes triste
21
バウンティハンター・ステフシリーズ。メイザおばあちゃんが家出して転がり込む。さらに、サイモン刑事から犬のボブを押しつけられ、ステフのアパートはフルハウス。仕事の方は次々と問題発生。「何くそ」とへこたれないステフに元気をもらい、そうくるかの展開に大笑いしました。2021/01/17
bapaksejahtera
17
保釈保証金保険を踏み倒した逃亡者を捕まえ、保証金の1割を受け取る女主人公ステファニー。いつもは高額保険金対象者を受け持つ僚友レンジャーが、殺人放火事件の唯一の容疑者とされ保証金を踏み倒す側に回った為、高額で危険な仕事が主人公が受け持つ。これに係る危険な容疑者共との様々せめぎ合い、更に本作の主筋である薬物と武器の闇販売に係る悪漢抗争に巻き込まれる愉快な作品。表題の訳は、最終場面で判明するが、本作では主人公の破天荒な祖母の他、近所の小悪党も剽軽ストーリーに加わる他、悪漢共すら愛嬌振りを振り撒く軽快な作品だった2024/09/01
みみずく
14
ステファニー・プラムシリーズ第六作目。前作のやきもきさせる最後の続きから始まり、結果はホッとしたやら少し残念やら。今回はレンジャーに殺人の容疑がかかり、ステフが捕まえるはめに。謎めいたレンジャーが更に謎めくけれどステフが絡むと案の定思いもよらない方向に。モレリだけでなくあのレンジャーにまで「なんでこんな目に」と言わせるステフのパワーはまだまだ衰えないようだ。ゴールデンレトリバーのボブが登場して、V.Iの愛犬ペピーを思い出した。これからいい相棒になるのかな。2014/02/25