内容説明
クリスマス気分が盛りあがる山間の村。そこは、さまざまな人生模様が交錯する、ひとつの小宇宙だ。だが、猛烈な吹雪で雪崩が発生、幹線道路は分断され、村は外界から孤立した。折悪しく、村はずれには秘密裏に３人の犯罪者が忍びこんでいた。その邪悪なリーダーは、住民全員を抹殺する、おそるべき計画を練りはじめた…果たして村人たちに生き残る道はあるのか？極限状況に展開する、人間ドラマと凄絶なサスペンス。“名なしの探偵”シリーズの名手による、フランス推理小説大賞受賞作。
著者等紹介
プロンジーニ，ビル［プロンジーニ，ビル］［Ｐｒｏｎｚｉｎｉ，Ｂｉｌｌ］
１９４３年、カリフォルニア生まれ。ミステリーのみならず、ウェスタン、歴史小説など、多彩な作品を発表。アメリカ私立探偵作家クラブのシェイマス賞を３度受賞、’７８年には巨匠賞を授与された。’７４年に発表された初期作品の『雪に閉ざされた村』は、’８８年にフランス推理小説大賞最優秀犯罪小説に選ばれた
中井京子［ナカイキョウコ］
立教大学大学院博士前期課程修了。英米文学翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
セウテス
88
ケインは自分の起こした過失から逃げる様に、カリフォルニア州の山奥に位置する人口74人の村で、１人ひっそりと世捨て人の様な暮らしを送っていた。クリスマスの直前、強盗に失敗した３人組が警察の追跡を逃れ村に潜伏する。３人組のリーダークービオンは、頭痛と悪夢から徐々に正気を失くし、雪崩により村が孤立すると村人全員の殺害を考える。吹雪の中ケインは、強盗たちから村人を救うべく闘かいを挑むのだ。この闘いは、ケインの人生再生を懸けた闘いでもある。映画の様にスピーディーで、エンタメとして充分ハラハラドキドキ楽しめる作品だ。2019/12/13
雨耕T
3
随分前に買って寝かせていた本。クローズドシチュエーションで好みなのになかなか読み始めることがなかった。今回読み始めたけどちょうど新学期が始まって忙しくなったのでなかなか読み進められなかった。でもおもしろかった。アメリカ映画を観た気分。2025/04/25
藍兒堂
0
★★★2017/03/22
kanamori
0
☆☆☆2013/10/01
shiaruvy
0
★コメントあとから ［2001.12.30 初版］ 閉じ込めものはやはりおもろい。
