内容説明
“スター・トレック=宇宙大作戦”のミスター・スポック役でおなじみ、俳優で、映画監督でもあるレナード・ニモイが綴った自叙伝、ついに登場!オリジナルTVシリーズの舞台裏から、はじめての監督を経験した映画版を経て、新シリーズへの出演まで、“スター・トレック”の歴史とともに、みずからの半生を語る。ニモイ自身とスポックとの対話を随所にはさみながら、エピソード満載で贈るファン待望の1冊。貴重な未公開写真もふくめ、計48ページのアルバムを付す。
著者等紹介
ニモイ,レナード[Nimoy,Leonard]
1931年、ボストン生まれ。俳優として、映画、TV、舞台で活躍。<スター・トレック=宇宙大作戦>のスポック役で一躍有名になり、その映画シリーズでは、初の監督を経験、高い評価を得る。他の監督作品に、『スリーメン&ベビー』『情熱の代償』等がある
富永和子[トミナガカズコ]
東京生まれ。独協大学外国語学部英語科卒業。英米文学翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Willie the Wildcat
63
私はTNGの世代だが、Spock vs. Dataでは甲乙つけがたい存在の著者。スターダムに駆け上がる喜びと、特定の役柄の”色”が付くことへの葛藤、その葛藤を乗り越えたVulcanへの愛情と経緯。文字通りSpockとの半生。様々な逸話の中では、KirkとSpockが"Man from U.N.C.L.E"で共演していた過去!?印象的なのは、著者がSpockとなった瞬間。"Interesting..."。う~ん、イメージできるなぁ。それにしてもCpt.Kirk、レッカー車はやりすぎだろう。笑うなぁ。2019/04/20
elf51@禅-NEKOMETAL
2
スタートレックの名キャラクタースポックを演じたレナード・ニモイの自伝。生活費を稼ぐのに必死だった頃に得た役が世界的に有名になり,巨大化した「役柄」と「役者」の間で揺れ動く。これがスポックとニモイの2重人格の対話を挟んで描かれている。もう一人の主役シャトナーの独善,原作者ロッデンベリー,会社パラマウント,監督,脚本家,製作者など周りとの対立,葛藤も書かれており,アメリカTV製作の複雑さが知れる。この前に「I'm not Spok」という本が出て物議を呼び絶版になっているが役者の抱えるこの問題の深さが知れよう2019/06/08
Norikko
1
「ニモイ」と「スポック」の会話が面白い。裏話も楽しいが、文章や考え方などに触れると、演じる以前からスポック的資質を備えた方だったのではないだろうか。それにしてもあの「転送」システムが、低予算で仕方ないところから生まれたアイデアだったとは超オドロキ。2017/03/04
くさてる
1
人気SFシリーズ「スタートレック」のミスター・スポック役のレナード・ニモイによる自伝。人気TVシリーズで当たり役をつかんだ俳優の人生を、とても冷静かつ丁寧に記してあります。暴露的なものはないあたりが良い感じ。そういうものとは一線を引いた態度で、当り障りない記述に徹しているあたりが、人柄なんでしょう。もちろん、マニアには色々と言いたいことがある、ツッコミどころも満載な本かもしれませんが。ところで裏表紙に原書の写真が掲載されてますが、個人的にはこのほうが訳書の表紙よりずっと良いと思いました。2002/05/29
まる
1
StarTrekの映画を観て読みたくなった。読み終わって、もう一度映画とドラマが観たくなった。…きりがない。2010/05/17