扶桑社文庫<br> 毛沢東秘録〈上〉

扶桑社文庫
毛沢東秘録〈上〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 341p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784594031008
  • NDC分類 289.2
  • Cコード C0195

出版社内容情報

半年間にわたってつづいてきた産経新聞の評判の連載、『毛沢東秘録』が百二十四回をもって終り、上巻が単行本にまとまった。文化大革命、劉少奇追放、林彪の反逆と墜死、四人組逮捕、鄧小平の追放と復活などなど、中国現代史は壮絶な権力闘争の歴史だった・・・・・。(立花隆『ぼくが読んだ面白い本・ダメな本 そしてぼくの大量読書術・驚異の速読術』 290頁、より)

内容説明

産経新聞「毛沢東秘録」取材班が北京で手に入れた、二百五十冊に及ぶ文献を検証して生まれた、産経新聞話題の連載、待望の文庫化(全三巻)。本書、上巻では、中国共産党主席、毛沢東の死去に続く未亡人の江青ら四人組の逮捕と、その十年前に毛沢東が発動したプロレタリア文化大革命の熱狂と劉少奇らの失脚を描く。今まで語られなかった四人組逮捕の裏側まで、細部が浮かび上がる!菊池寛賞受賞作。

目次

第1部 「四人組」崩壊(一九七六年十月六日―「江青、あなたを隔離審査する」;歴史変えた逮捕劇―小銃構え抵抗制圧;情報封鎖―テレビ局を武装占拠、局員軟禁 ほか)
第2部 司令部を砲撃せよ(大字報の衝撃―「君らに車輪は止められない」;紅衛兵登場―「乱れるがままにまかせればよい」;造反有理―「学生を鎮圧するのはだれだ」 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

兵士O

13
大昔、僕が滋賀の半導体工場で働いていた時、そこの社員食堂に産経新聞が置いてありました。その中でもマイベストコラムがこの記事でした。その当時は毛沢東周辺の権力闘争しか目がいかなかったのですが、今こうして本として読み返すと、一人のカリスマ独裁者の一言でこうも変わる中国社会のいびつさと恐ろしさをひしひしと感じます。特に文化大革命で皆殺しになる寒村の描写と、紅衛兵が国家主席だった劉少奇をなぶって殺すシーンは、活字とはいえ凄惨でした。でも一番嫌なのは、翻弄される国民や部下の死を何とも思わない毛沢東の非情な心ですね。2021/11/13

makimakimasa

7
中国現地の出版物250点余り(関係者の回想記や内部資料が主)が本書の資料。上巻は文化大革命の終わり(第一部)と始まり(第二部)を書く。歴史の流れと要点に沿って構成が細かく区切られている為かさくさく読める(煩雑な肩書きや補足説明など繰り返し記載あり分かり易い)。四人組逮捕時は葉剣英(党副主席の軍長老)の存在感が際立つ。「中国のフルシチョフ」劉少奇の死去は、当時の国家主席が妻の王光美と共に紅衛兵に吊るし上げに遭ういびつな様、それを裏で焚き付ける毛沢東の不気味な冷酷さ、表で攻撃する江青の執拗さが狂気だった。2019/12/23

ジュンジュン

6
上巻では、毛沢東死去から四人組失脚まで(第一部)と文革発動から劉少奇憤死まで(第二部)の、文革の最初と最後を詳しく描く。四人組逮捕の過程は、食うか食われるかの緊張感が伝わってくる。2018/03/29

このこねこ@年間500冊の乱読家

3
⭐⭐⭐⭐ 『三体』で文革が出てきますので、お勉強のため再読。 何回読んでも文革はエグいし、毛沢東はヤバい。生きながら神になるとはまさにこういうことなのでしょう。中国においての彼の言葉は、西洋におけるキリストの言葉に匹敵する、いやそれ以上なのかも知れません。2021/07/28

佐藤丈宗

2
中国で買い集めてきた250冊に及ぶ文献を資料として産経新聞に連載されていたものを書籍化。第一部は【毛沢東死後の】四人組の逮捕劇からはじまる。葉剣英、華国鋒、江青とのやりとり。この辺りの顛末を詳しく書いた本は他にほとんどない。第二部は文革前期。歴史書ではなく、もとが新聞連載なので非常に読みやすい。2016/11/16

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/57894
  • ご注意事項

最近チェックした商品