内容説明
戦地に向かった恋人と連絡が途絶え、ひとり残されたローズは、新たな生活を切りひらくチャンスに果敢に身を投じてゆく。一方、恋人に裏切られ、取りかえしのつかない傷を負ったレイチェルは、すべてを捨てて旅立った戦場で、運命の男性と出会う…不思議な絆で結ばれたローズとレイチェル。やがてふたりの人生は、思いもかけない形で交錯する!偽りがもたらす人間の悲劇と、それを乗り越える真実の愛のドラマ。苦難の作家グージが、みずからの悲哀をこめて織りあげ、一躍大ベストセラーとなった、不朽の大河ロマンス。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
19
再読。たてつづけに微妙な本を読んでしまったので、口直しに。三人の中でローズが一番感情移入しやすかった。マックスもお気に入り。ハーレクインと違うので、本当にこの二人が結ばれるかどうかハラハラ。ドラマチックで胸キュン、いつでもお気に入りの場面が思い出せるけど、読み返したい。2017/10/01
糸車
18
再読。上巻に続いてとことんドラマチック。ローズの出生の秘密、生みの母親との再会。愛した人との別れ。どうみても一番過酷な人生を送っているのはローズだと思う。踏まれても立ち上がる彼女のしなやかな強さが好ましい。レイチェルの生真面目さは好き。でも、ローズに比べて随分恵まれているという気持ちがぬぐえない。全ての原因を作った母親は実の娘より育ての娘を優先してしまうし!ひどいわ。選ばれなかったことを知りつつ許せるローズの寛容さ、強さに感服。ローズとマックスはわたしが読んだロマンス小説の中でのベストカップル。好きだー。2015/12/15
こえん
2
そんなに絡ませるの~という位、人間関係入り組んできて楽しい。個人的にはあの人の片思いが実ったのが良かった~。2009/03/25
糸車
1
絡み合った運命の糸。ゆっくり時間をかけて、そしていきなり展開する場面にどきどきしながら読み進んだ。最終的に納まるところに収まって、ほっとした。幸せになって、そう思っていたから。しっかり作り込まれていて、何度も読み返す、お気に入りの本。2013/04/24