内容説明
やり手の営業マンから出版社のトップにのぼりつめたジョン・ケアリは、強引な手腕を発揮して有力な著者を次々に獲得し、一大出版王国を築いた。彼の悩みといえば、対照的な性格の二人の息子チャールズとフィリップのどちらを後継者にするかということだった。時あたかも戦後の赤狩り旋風が吹き荒れるさなか、ケアリ社にも下院非米活動委員会から脅しに近い圧力がかかるが、チャールズひとり強気の姿勢を崩さなかった。だかそれを理由にケアリ家にとりつき、監視し、一族を災厄と悲劇に導くことになる執念深い男がいた。
著者等紹介
パタースン,リチャード・ノース[Patterson,Richard North]
1947年カリフォルニア州バークレー生まれ。79年『ラスコの死角』(ハヤカワ・ミステリ文庫)でデビューし、MWA最優秀新人賞を受賞。本作は第三作。第四作『サイレント・スクリーン』(扶桑社ミステリー)のあと、弁護士業に専念していたが、92年『罪の段階』(新潮文庫)で執筆活動を再開した
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感想・レビュー
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