内容説明
深夜、老刑事エイブ・リーバーマンに事件の報がもたらされた。同僚の警官が、自分の妻とその不倫相手を殺害。しかも、爆弾を所持してビルの屋上に立てこもり、パートナーである警部の身柄を要求する。緊迫した事態に、警察内部のみならず、マスコミ、政治家もからんで、関係者の思惑は複雑にもつれあう。犯罪者となった同僚と虚々実々の駆け引きを繰りひろげながらも、リーバーマンにはもうひとつ、気がかりな事件があった…円熟の名匠が犯罪と人間模様をじっくりと描きだす、注目のシリーズ第3弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
bapaksejahtera
8
暫く前にシリーズ第一作「愚者たちの街」を読んで、取り敢えず次作である本書を読むこととした。前作同様引退間際のユダヤ系とアイルランド系の警官コンビが主人公だが、今回は二人も知る同じシカゴの刑事が妻の浮気現場に乗り込み、相手の警官共々射殺してのけ、さらに住居のタワー屋上に爆弾を敷設して立てこもるという派手なスタート。その後はこのシリーズの眼目である、登場人物家族やコミュニティーの生活雑事が続き、やや諄い。寧ろ飽きてきて、ページが進まない。最後の最後で劇的に終了したが、作品としてはややバランスの悪い感じがする。2022/05/01
kanamori
0
☆☆☆2013/09/27
ラフ・フォックス
0
先に言っておく。 この物語には救いなんてまったくない。 ましてや劇的なヒーローや、可愛らしいヒロインを望んでいるなら、読まない方が得策だ。 あるのはどうしようもなくなった、中年男のハードな懺悔だけだ。 真新しいビールなんて似合わない。 古臭い洞窟のような味がするスコッチが合う、そんな本だ。
ちび丸
0
★★★2009/03/30
慧
0
★★2000/02/24