内容説明
戦後、意気消沈していたニッポン人の心を鼓舞し、勇気づけたのは何だったのか?シンザン、ハイセーコー、テンポイント。古橋や浜口ら世界記録を次次と更新させた水泳選手たち。マラソンニッポンを世界に印象づけた円谷…。また、学校給食やミスコン、テレビの登場、あるいは美空ひばりにビートルズ。戦後数々の名ドラマを生み出し、日本人の心を陰になり日なたになって支えてきたスポーツ・文化の集大成がここに完結。
目次
スポーツ(昭和21年~―競馬;昭和21年~―水泳ニッポン;昭和21年~―高校野球;昭和26年~―マラソン)
文化(昭和21年~―教科書;昭和21年~―学校給食;昭和21年~―美空ひばり;昭和24年~―芥川賞・直木賞;昭和24年~―上方の笑い;昭和25年~―囲碁・将棋;昭和26年~―ミスコンテスト;昭和28年~―テレビ;昭和33年~―おもちゃ;昭和41年~―ビートルズ来日)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
16
戦後日本の風俗の一端を垣間見ることができました。盛り上がっていこうとする息吹を感じます。高校野球、マラソン、芥川賞・直木賞、囲碁・将棋が面白かったです。2021/12/08
にゃん吉
4
おそらく平成一桁頃の産経新聞の連載企画を文庫化したものと思われますが、戦後の昭和を象徴するような特定の題材を選んで記述する体裁で、さっと読める内容で、面白く読めました。スポーツ編は、競馬や高校野球の話等々、文化編は、給食や教科書といった学校関係の話、美空ひばりや上方のお笑いといった芸能関係の話、囲碁・将棋界の話、直木賞・芥川賞等々の話が並んでいます。全般に当事者、関係者のインタビューが多い印象。今では、もう直接聞けない話も多いのかもしれず、感慨を覚えるものもありました。 2021/06/08