扶桑社ミステリー<br> 不思議な猫たち

扶桑社ミステリー
不思議な猫たち

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 369p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784594027711
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

猫―ひとびとからこよなく愛されながら、冷酷な動物として忌み嫌われ、神としてあがめられるいっぽう、悪魔の手先として虐殺までされた、不思議な生きもの。最も身近な存在でありながら底知れぬ謎をもつ猫は、人間の想像力を刺激し、さまざまな小説が生み出されてきた。本書は、日本でもベストセラーとなったアンソロジー『魔法の猫』の大好評にこたえ、名編集者コンビが、構想も新たに作品を厳選してお贈りする、猫小説傑作集である。よりおそろしく、よりおかしく、より幻想的な、猫たちの饗宴。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hit4papa

30
「魔法の猫たち」に続く、猫にまつわる短編小説を集めたアンソロジーです。クーガー、ジャガー、虎といった広くネコ科の動物が登場するので、タイトルと可愛らしい表紙は如何なものかと思ってしまいます。前作が良かったからなのか、さして目を引く作品はありません。なかでは、遺産相続猫?との顛末 アシモフ「かわいい子猫ちゃん」、しゃべる猫を育てようとした男 ジョン・コリア「多言無用」が良作でしょうか。アブラム・デイヴィッドスン「パスクァレ公の指輪」は猫小説かというと疑問ですが、エステルハージィ博士もので読み応えはあります。2016/10/29

ニミッツクラス

4
99年の本体667円の初版を読了。Jダン&Gドゾア編の「魔法の猫」に続く第2弾で本国91年刊行。ライバーほか11名の猫アンソで、9編が新訳、2編が改稿、1編が改稿・改題となる。巻末のデイヴィッドスンはサンリオの短編集「10月3日の目撃者」やいわゆる“牡蠣でいっぱい”の作者で、その筋ではエステルハージィ博士と言えば判り、本書も“猫”から少し離れてエ博士の事件譚を堪能できる。アシモフも“アゼザル”物で、皮肉が効いている。さらに巻頭のライバーは猫好き垂涎の“ガミッチ”物で、読者受けする構成となった。★★★★☆☆2018/01/16

ヒロくん(脱脂)

2
ライバー「猫の創造性」やはりガミッチは良い。彼の哲学と審美眼は素晴らしい。「つややかな〜」ばらされたパズルの様な構造が面白い。「猫と話した少年」しっかり者の娘と一枚上手だったお母さんの関係が可笑しい。「メイのクーガー」ビターでスウィートなお話。好き。「パスクァレ公の指環」癖のある文章と頻繁な場面転換のせいで最初非常に読みにくかったんですが、この怪しい雰囲気はかなり好き。他のエステルハージィ博士ものも読みたい。 今回は前短編集より猫分は控えめ。2015/09/03

goldius

2
A・デイヴィッドスンの「パスクァレ公の指輪」の馬糞まみれの中世都市を蒸気自動車で疾走する主人公がナイス2004/12/10

sakanaga

1
エステルハージイ博士収録。2011/09/19

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/576465
  • ご注意事項