内容説明
封印されてきた日本の戦後史を、産経新聞「戦後史開封」取材班が徹底取材。この本では昭和40年代に焦点をあてて解説する。東大で紛争が起こり、赤軍派が台頭し、三島由紀夫が割腹自殺して、あさま山荘事件が勃発する。その一方で、ミニスカートが大流行し、大阪万博が開かれ、日中国交が回復する。昭和40年代は、高度経済成長を経て、ますます勢いづきながらも、現実に直面した日本が戸惑いはじめた時代だといえるだろう。
目次
昭和40年 日銀特融
昭和41年 中国文革の余波
昭和42年 ミニスカート
昭和43年(東大紛争;三億円強奪;心臓移植)
昭和44年(沖縄復帰;赤軍派)
昭和45年(新日鉄誕生;三島事件;大阪万博)
昭和46年 ドルショック
昭和47年(日中国交回復;高松塚;あさま山荘銃撃戦;横井さん小野田さん;パンダ;カラオケ)
昭和48年 石油危機
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sodium hydride
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昭和41年生まれとしては、記憶の喚起と修正ができてとても面白かった。◆「三億円事件」とか、和田教授の「心臓移植」とか、物心がつく前の事件だったのか。◆ひとつ残念なのは、登場人物の年齢が当時のものではなく、新聞連載時のものだったところ。◆「重信房子(49)が出国に成功する。」とか書かれているのを読むと、ちょっと笑ってしまう。◆同年代の人にお勧め。2013/03/05
YOS1968
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自分の生まれた時代に何があったのか。自分はどういう時代に生まれたのか。それを知りたく手に取った一冊。昭和史に残る大きな事件は名前は知っていたが、本質は知らなかった。こういう時代を経て今があるのだと首肯した。2011/07/21
depo
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〔積読本〕2020/07/01