扶桑社ミステリー<br> 殺意を呼ぶ館〈上〉

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扶桑社ミステリー
殺意を呼ぶ館〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 257p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784594026868
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

森の中にたたずむトバイアス家代々の屋敷シュローヴ館―イヴとライザの母娘は館の管理をしながら、ライザが十六歳のときまで世間と隔絶された環境でひっそりと生きてきた。だが警察官がやってきた夜、イヴは娘に館を出てロンドンに行くよう命じた。ライザはイヴの指示には従わず、ひそかに愛し合っていた庭師のショーンのトレイラーハウスに身を寄せる。彼の驚きをよそに、ライザは母が殺人を犯したこと、しかもこれが初めてではないことを打ち明け、驚くべき物語をシェヘラザードのように語って聞かせるのだった。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

あたびー

33
読友様の感想を読んで読みたくなった本。 原題はThe Crocodile Bird ワニチドリのことかな? 「口を開けた死神の顎のあいだで餌をついばむ小鳥」 母が〈また〉誰かを殺した。 ライザは友人の家に行けと言う命令を無視して恋人の元へ走った。 恋人との暮らしの中で、彼に自分の普通ではない生い立ちについて語り、また回想する。 世間から娘を隔離しようとする母。しかしその暮らしは美しい館の敷地で、決して不幸なものではなかった。 母の元を男が訪れるようになるまでは…2025/11/22

bapaksejahtera

15
邦訳も残り少ないノンシリーズ。田舎の館に管理人として娘が幼女の時代から住む母娘。娘がハイティーンになった頃、母は殺人事件に関与、警察の捜査を受けるようになる。娘をロンドンの知人の許に独り逃がそうとするが、娘は近くに止めたトローリーハウスに住む隠れた恋人の所に逃げ込む。以下前半娘が幼い頃から思春期初迄の特異な生活について彼に語る。これが謎解きである。娘の祖母がこの館に働き始め、母も幼馴染の館の後継ぎとの縁で娘と共に住んだ。sex好きで学のない恋人と、母の手で世俗の汚れと縁遠く育った娘のやり取りの滑稽みも良い2025/06/08

くさてる

14
ひさしぶりにレンデルが読みたくなってノンシリーズものを手に取りました。感想は下巻。2025/11/02

Ayah Book

9
これはかなり好きなタイプ。学校にも行かずに美しい母とほぼ二人きりの生活を送るライザ。城のような別荘の管理人小屋に住んでいる。母イヴはかなりの秘密を抱えていて……?という内容。上巻ではライザの幼少時代が語られる。牧歌的とも言える幸せな生活を送っているライザだが、やはりそれは歪なものであると言わざるを得ない。謎は下巻で明かされるだろう。2019/08/26

Tetchy

7
これはもはやミステリではない。物語は主人公の回想という形で語られるが、物語の牽引力となる謎は最も希薄、いや寧ろ全く無いと云ってもよいだろう。作中幾度となく引合いに出されるように、これはレンデル流『千夜一夜物語』なのだ。2009/03/31

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