内容説明
1950年代中頃、原爆・水爆の実験が続けられた太平洋上で異常発育し生まれた“ゴジラ”。生物学的、遺伝子学的見地から“ゴジラ”の謎に徹底的に迫る。「ゴジラのクローンは作成できるのか」「ゴジラが巨大化した理由」「ゴジラの食生活」など、数多くの疑問が解明される。ゴジラの存在は進化の概念を覆す。空想科学研究の先駆的な書、待望の文庫化。
目次
はじめにかえて―妄想から科学へ
クローンゴジラ作成法
「ビオランテ」にみる細胞融合の可能性
ゴジラは、はたして恐竜なのか
ゴジラの生体免疫機能―エイズゴジラは存在するのか
ゴジラは突然変異で誕生した―遺伝子学的考察
ゴジラの性と妊娠・出産
ゴジラの進化を遺伝子を用いて解析する
ゴジラの形を決める「ホメオボックス遺伝子」の存在
ゴジラ脳の働き―モスラとの闘いにおける行動〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マーブル
9
本書はゴジラという架空生物を生物学の見地から語り、その荒唐無稽ぶりを面白おかしくあげつらう種のものではない。もちろん、その手の考察の面白さを否定するものではない。そこに対象への愛があれば、そんな考察も時に楽しくある。 しかし、本書の場合、ゴジラについての考察よりも、ゴジラを通じて知る生物の細かな仕組みを知れたことの方が強く印象に残る。ゴジラを例えに使って分かり易く教えてくれる生物学の解説と言える。2024/02/13
takao
2
これを分担執筆した学者先生のいまが知りたい。2017/01/05
ラグエル
1
処理とか。確かに、考えたことなかった。2011/03/01
うめ
0
こういうね、ふざけているのかまじめなのか分からない本好き。
冬至楼均
0
ゴジラの利用法を切々と説く論文を読んで、山根博士の反応は正しいのだなあと感じた。2011/06/04