内容説明
１９０５年、ヨークシャーの領主の屋敷の使用人エマは初恋に破れ、ただ一人故郷を去った。彼女は１６歳、独弧で頼るべき何者も持たず、体内には新たな生命を宿したまま―わずかな蓄えを手にリーズへ出たエマはひたむきに働き続ける。貧困への憎悪と、自らの運命を狂わせたフェアリー一族への復讐の念に緑色の瞳を燃やし、どんな犠牲もかえりみずただひたすら事業を拡大していくエマ。その成功の行き着く果てに待つのは真の幸福なのか？現代に生きるすべての女性に勇気と希望を与える世界的ベストセラー、待望の邦訳登場。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
圭
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【再読】英国ヨークシャーの貧しい村の娘として生まれたエマ・ハートが一代で莫大な資産を築きあげる過程が描かれた下巻。才能だけでなく、現実的で合理的、経営センスがあり、大胆で鉄の意志を持って努力する主人公がすごく魅力的です。私生活での悲劇や階級社会にもめげすに、店舗経営で利益を上げ、他会社を買収し多角経営につなげ、自分の生き方を貫くエマの一生と、英国の商工業発展の歴史とマッチさせた舞台設定がとても読み応えがあります。最後の家庭内問題への対処も、どこまでもエマらしくていいです。2013/12/19
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